平成の人気ドリンク「鉄骨飲料」、販売終了していた　メーカーが明かした理由は…

マクドナルドでは「平成バーガー」、松屋では「懐かしのあのメニュー」と称して「トンテキ定食」や「トマトカレー」などを復活販売している。「平成」に注目が集まるが、90年代にサントリーから発売され、大人気になった「鉄骨飲料」を覚えているだろうか。

最近見なくなったあのドリンクの行方を追ってみると…。

【関連】「ピンキーちょうだい」でおなじみのアレ、進化していた　メーカーの気遣いに感動…

画像をもっと見る

---

■90年代に絶大な人気に

「鉄骨飲料」は、1989年に発売された清涼飲料水。鉄分とカルシウムを効率良く摂取できる。女優・鷲尾いさ子が“鉄骨娘”に扮し、「そ～れ そ～れ 鉄骨飲料」と陽気に踊るCMが放映され、大きな話題に。

発売開始から1年で1億5,000万本以上売れるヒット商品となった。2010年には容器をガラス瓶からペットボトルに変え、容量を120ミリリットルから200ミリリットルに増量するなど、大幅なリニューアルを敢行。

リニューアルに伴い、女優・小雪の姉で歌手の弥生が“鉄骨女神”として歌って踊るCMも流れ、再び注目を集めた。

関連記事：自販機で水を買ったら「真逆の商品」出てネット民驚愕　ラベルの文字をよく見ると…

■ネット上でも惜しむ声

多くの人に愛された「鉄骨飲料」だが、最近スーパーやコンビニでめっきり見なくなった気がする。ネット上でも、「鉄骨飲料いつの間にか消えたよな」「どこを探しても見つからない」「あの爽やかさが好きだったのに…」「もう売ってないんか」など、惜しむ声が多数あがっている。

奇しくも、マックや松屋で平成のものに注目が集まる今、「鉄骨飲料」の行方を調べることにした。

関連記事：狩野英孝、アサヒ飲料から贈り物　手紙冒頭の“2文字”に「センスありすぎ」

■すでに販売終了していた

サントリーの公式ホームページを見たが、商品は載っていない。かといって、「販売終了」という発表もされていない。

そこで、販売元であるサントリー食品インターナショナルに問い合わせたところ、同社の担当者からは「お店の在庫状況により異なりますが、2011年10月に終売しております」という驚きの回答が寄せられたのだ。

11年となると、容器をリニューアルした翌年になくなったということ。平成の「人気ドリンク」はなぜ終売したのか。

前出の担当者は「詳細はお答えできない」と前置きしつつ、「当時のお客様の嗜好やニーズの変化を見て、終売を決定しております」と話す。「時代の流れ」というひと言では片付けられないが、時が経つにつれて、人々の嗜好が変化したことも要因の一つかもしれない。

関連記事：日本人の約1割が「お〜いお茶」正式名を誤解していた　50年前のエピソードに思わず感動…

■後継品はあるか聞くと…

残念ながら、現在はなくなってしまった「鉄骨飲料」。ただ、販売終了しても別の商品が味を受け継いで生き残るケースもあるはず。

そんな期待を込めつつ、「鉄骨飲料」の後継商品はあるか尋ねたところ、前出の担当者からは、「後継品として位置付けている商品は特にございません」という回答が寄せられた。

現段階で、再発売する予定もなさそうだ。いつの日か、何らかの形で「鉄骨飲料」が我々の前に姿を見せてくれることを期待したい。

・合わせて読みたい→日本人の約1割が「お〜いお茶」正式名を誤解していた　50年前のエピソードに思わず感動…

（取材・文／Sirabee 編集部・斎藤聡人）