村上宗隆は「肩が入りすぎている」 元ヤクルト・宮本慎也氏が不調の要因を分析
宮本慎也氏がのヤクルト・村上宗隆選手の「不調の要因」を独自解説。
元東京ヤクルトスワローズの宮本慎也氏が、YouTube「野球いっかん!」チャンネルで村上宗隆選手の「不調の要因」を解説した。
■村上宗隆選手の現状に…
宮本氏と元北海道日本ハムファイターズ投手で昨年まで阪神タイガースのピッチングコーチを務めた金村暁氏が出演した今回の動画。
2022年セントラル・リーグ三冠王、王貞治氏を超える56本のホームランを放った村上選手の現状について金村氏は「なんだかんだ言いながら、村上もホームランが11本まできているでしょ。やっぱり行くなと思っていて」と話す。
そして「打率が上がってないんですけど、ホームランが出て打点も稼いでいるし、村上じゃなくて(不調なのは) 山田哲人だったりすると思っていて」と「そこまで不調ではないのではないか」という見方を示した。
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■期待度が変わっている?
この意見に宮本氏は「彼に対する期待度が変わっているから。試合を決める一打というのは去年より少ない。そこで打てていないというのはある。チャンスで凡退している」と指摘する。
すると金村氏も「打っているときは良いフォーム」としたうえで「去年、僕は彼を対策しようとしていた立場の人間なので、明らかな違いは感じますよね」とコメント。
そして「去年は低めを振らないし。今、3分の1終わった時点で、去年の半分三振をしているんですよ。ピッチングコーチから見ていたら、頭がすごい動くようになったんです、今年」と話した。
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■不調の要因は…
金村氏はさらに「去年って絶対軸足のうえに頭があって、そのままで前が出ないから。ポイントを近めにおいていたから低めを振らなかったんですよ。今年は動いて戻すみたいな感じの、頭の動きが気になっている。下半身もグラグラしたりとか」と分析する。
話を聞いた宮本氏は「行って、戻ってと金村が表現したのは完全に肩が入りすぎて、踏み込みやすい状況になっている」「すごく踏み込む形になって、距離が詰まっちゃうから、 逃がさないと打てないよね。そうなったらバットもヘッドの返りが早くなって、空振りするかゴロになる」と指摘。
そして「肩の入りは徐々に収まってきているけど、ヘッドの返りが早いからゴロが行きやすい」と話した。
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■「良くなる可能性もある」
スタッフから「あれだけホームランを打った方がそんなことに…」と声をかけられると、「なるんだね。俺も思った」と宮本氏。
続けて「ある程度バッティングというものはこういうものだと、つかんだと思っていた。まあ、まだまだ良くなる可能性もあるということですよ、まだ若いですから」とコメントしていた。