太田光、旧統一教会と断交宣言の岸田文雄首相に苦言 「雑に言っちゃった」
安倍晋三元首相の銃撃事件からまもなく1年。岸田文雄首相は教団との関係を断つと意気込んだが、太田光はこれに苦言。
爆笑問題の太田光が、25日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に生出演。旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題に関し、岸田文雄首相に苦言を呈した。
■教団の研修施設建設は止められない?
この日のスタジオには、旧統一教会を長年取材しているジャーナリスト・鈴木エイト氏が生出演。教団が東京都多摩市に9億円の土地を購入し、近隣住民から不安の声が上がっていることを取り上げた。
この土地には教団の研修施設が建設される予定とのことだが、多摩市長は困惑し、教団本部を直接訪れて計画の中止を申し入れたそう。だが、建設を止める法的根拠はなく、国に対応を求める方針だという。
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■岸田首相の発言に苦言
VTRが明けると、弁護士の細野敦氏も、研修施設自体に違法性があるとは言いづらく、建設中止は難しいのではとコメント。
すると、太田は「法的には止められないって、やっぱりそれは、批判するにしろ何にしろ、法的な段取りを追わなきゃいけない。これは当然だと思うんですけど」と法的根拠の重要性を指摘。
続けて、「こういう混乱が起きてるっていうのは、俺はやっぱ、岸田さんが本当に、何も考えずに『(教団との)関係を絶ちます』って雑に言っちゃったことが、こういうことになってる気がする」と首相に原因を求めた。
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■鈴木紗理奈は有耶無耶になるのを危惧
その後、ゲストのタレント・鈴木紗理奈からは、「これだけのことが起きて、メディアも取り上げるだけ取り上げたし、切り込むだけ切り込んだと思うんですよ。これで変わらなかったら、何を変えれるのかっていう…」と悲観的なコメントが飛び出す。
さらに、「最近、サンジャポさんではよくやってるけど、それ以外ではほぼ見なくなって」と、旧統一教会関連の報道が減ったことを指摘。
「国民の関心が薄れたら、政府の人も頑張って前に進めようとしないんじゃないかって。それで、衆議院解散とかが今後あって、選挙とかなったら、この問題自体が有耶無耶になっちゃうんじゃないかなって」と危惧した。
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■再び岸田首相に苦言
紗理奈は「これだけのことが起きて変わらなかったら、私はそこにすごく不安を(覚える)」と続けたが、これに太田は「ただ同時に、切り込むだけ切り込んだって言うけど、切り込めば切り込むほど、複雑になっていく問題が見えてくるわけですよね」との持論を展開。
続けて、「だからそれは、やっぱり岸田さんが雑だったと俺は思う」と、再び岸田首相の対応に苦言を呈した。安倍晋三元首相銃撃事件からまもなく1年。旧統一教会と政治の関係は、今後も続いてしまうのだろうか。
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(文/Sirabee 編集部・玉山諒太)