『世界遺産』初の撮影 アイスランド「ヴァトナヨークトル国立公園」2週にわたり紹介
『世界遺産』では、7月9日・16日の2週にわたり、アイスランドの世界遺産「ヴァトナヨークトル国立公園」を紹介する。
■ここでしか見られない大自然のアートの数々
広大な氷河と火山の噴火のコラボは、ここでしか見られない様々な絶景を生み出している。そのうちのひとつが、世界的にも珍しい氷河の大地に広がるマーブル模様だ。
この模様を生み出す要因のひとつは火山灰。噴火による火山灰が氷河の上に積もって黒い層ができ、次に冬に雪が降って氷の層ができ、夏になると氷河の上に埃などが溜まり再び黒い層が生まれる…といったことが繰り返され、氷河の表面がデコボコに解けることでマーブル模様が現れる。火山と氷河がある場所だからこその現象だ。
火山が生み出す地形もユニークで、アイスランドはプレートの境目に位置しており、その境目に沿って噴火が起こるため、火山が列になっているのが特徴。
また、「ダイヤモンドビーチ」と呼ばれる砂浜もある。海に流れ出た氷の欠片が光を浴びてダイヤモンドのように輝いており、海岸の砂も溶岩が砕けたもので黒く、その黒さが氷の輝きを際立たせている非常に美しい自然美だ。
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■「まるでSF映画の世界でした」
同番組のディレクターとプロデューサーから、コメントが届いている。
江夏氏:これまで70カ国近くを訪れ、様々な世界遺産を撮影してきましたが、ヴァトナヨークトル国立公園には度肝を抜かれました。その規模、成り立ちの特殊性、多様な景観…地球にはまだこんな場所があったんだ! と感動。まるでSF映画の世界でした。
堤慶太氏:この世界遺産は2019年のユネスコ世界遺産委員会で審議され登録が決まったのですが、委員会を取材中だった私ははじめてヴァトナヨークトル国立公園の存在を知りました。そこで説明された「大氷河の下の火山が噴火して氷を解かし、洪水を起こす!」という話に衝撃を受け、すぐに撮影したいと思いました。
しかしコロナ禍のために延び延びに…。4年目にしてようやく放送にこぎつけました。まさに大自然が起こす驚異の世界。かつて私が感じた衝撃を、視聴者のみなさんにも感じていただけたらと思います。
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■データ放送がスタート
7月9日から、番組初のデータ放送が始まる。放送中にテレビリモコンのdボタンを押すと、その日の『世界遺産』の詳しい情報や見どころを確認することができる。これにより、番組の途中から視聴しても内容が理解しやすくなる。
また「あなたが選ぶ今日のベストショット」のコーナーも。その日の『世界遺産』のベストショット候補(画像と説明)から選び、リモコンの色ボタンで投票することができる。
投票の結果・順位は、番組の最後にデータ放送上で発表され、第1位になったベストショットは年末の総集編「ベストショット2023」放送回でも紹介される予定だ。
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(文/Sirabee 編集部・ほさかちよこ)