ダイソーで発見したLANケーブル、明らかにおかしい 「あるはず無い数字」にネット民驚愕
DAISO店頭で発見したLANケーブルの「予想外すぎる規格」が話題に。多くのネットユーザーから、ツッコミが寄せられていたのだ。
もはや「無いものが無い」といっても過言ではないほど、品揃えが充実しているのがDAISO(ダイソー)。しかし現在、そんなDAISOにて「あるはずが無いもの」が発見され、ツイッター上に衝撃が走っているのだ。
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■一見普通のLANケーブルだが…
今回注目したいのは、ツイッターユーザー・けびんさんが投稿した1件のツイート。
「DAISOもついに気が狂ったか…」と、不穏すぎるワードが綴られた投稿には、DAISO店頭に置かれた「LANケーブル」商品の写真が添えられている。
一体どこがおかしいのか…? と思わず首を傾げてしまった人もいることだろう。しかしこちらのツイートは、投稿から数日で3,500件以上ものRTを記録するほど大きな話題を呼んでいるのだ。
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■「未来人への商品」説も浮上
ツイート投稿主・けびんさんは、DAISO店頭にて衝撃を受けた背景について「LANケーブルには規格が決まっており、『カテゴリー』(CATと表記)と呼ばれています」と前置き。
その上で、「一般的な家庭であれば6aでも十分すぎる性能で、私がツイートした画像に写っているカテゴリー8というのは、主にデータセンター等で用いられるエンタープライズ向け規格になります。一般家庭をターゲットとしているはずのDAISOがなぜそういったグレードのケーブルを販売しているのか気になり、今回ツイートを投稿しました」と、胸中を語ってくれたのだ。
実際、前出のツイートには「業務用で草生える」「未来人に向けた商品かもしれない」「数字が大きいほど良いと勘違いして買う人いそう」「誰に向けて商品化したんだ…」などなど、戸惑いの声が多数寄せられている。
そこで今回は、疑惑の商品の謎を解明すべく、DAISOを運営する「株式会社大創産業」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、納得の舞台裏が明らかになったのだ。
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■DAISOの「自信」に思わず感動
今回話題となった商品「超速フラットLANケーブル CAT8 2m」が発売されたのは、今年の5月下旬ごろ。シリーズとしては、他に「カテゴリー6A」の1mと5mを展開しているという。
大創産業の担当者はまず、「カテゴリー6(CAT6)とカテゴリー6A(CAT6A)の最も大きな違いは『対応速度』と『伝送帯域』にあります」「CAT6の対応速度は1Gbpsであるのに対し、CAT6Aは10Gbpsです。 電装帯域については、CAT6が250MHzに対し、CAT6Aは500MHzとなっています。近年におきましてはゲーム機の普及に伴いLAN環境も高速化となり、ご家庭のLAN環境もカテゴリー6A (CAT6A)が主流となりつつあります」と、CAT6A商品の特徴について説明。
続けて「カテゴリー8(CAT8)は対応速度が40Gbps、伝送帯域が2000MHzとなっており、下位互換性を有するCAT8ケーブルは、データセンター、サーバー、業務設備基幹配線用などの業務用有線・無線LANやスイッチとサーバーの相互接続に使用されています」と、今回話題となったCAT8の仕様について説明してくれたのだ。
しかし説明を聞けば聞くほど、けびんさん同様に「なぜそんなスペックの商品がDAISOに…?」とツッコミを入れたくなってしまう。そこで、思わずこちらの疑問をストレートにぶつけたところ、「企業におけるLAN環境の変化と今後の動向を見据えまして『当社はより低価格で販売できる』ということで、ご提案させて頂きました」と、じつに頼もしい回答が返ってきたではないか。
前出の通りCAT8は家庭での使用に適していないため、大創産業は「選定にあたっては、ご家庭のLAN環境を確認頂いたうえで、適応するカテゴリーの商品をお選びくださいませ」「またご使用にあたっては、製品の説明書をご覧頂きますようお願いいたします」とも、注意を促している。
ひょっとしたら「DAISOにある品物だけでデータセンターが構築できる」未来も、そう遠くはないのかもしれない…。
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