ゴキブリ退治後、触らずに処理できる「最強アイテム」を発見 その性能に目を疑う…
ゴキブリの後処理に最適な「ゴキすぅ~ぽん」。開発者が、発売に至るまでの裏側を明かした。
7月に入り、じめじめ蒸し暑い日が続く。暑くなると、ゴキブリが活発になる。家に現れたゴキブリを退治できたものの、ゴミ箱に捨てる際、死骸に触るのが嫌な人も多いのでは。
最後までゴキブリに触ることなく後処理できる画期的アイテムがあって…。
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■触れずに処理できる仕組み
件のアイテムの名前は、「ゴキすぅ~ぽん」。段ボールでできた筒状の商品で、2021年に発売された。掃除機の先に付けて使う商品だ。
ゴキブリなどの害虫を退治した後、これを装着して掃除機で死骸を吸い込む。本体内部にはフィルターと粘着剤があるため、虫の死骸は「ゴキすぅ~ぽん」内部に捕獲され、掃除機本体には吸い込まれない。
さらに、付属のふわふわボールを2個吸い込むことで蓋となり、完全に閉じ込める。捕獲した虫は、本体ごと燃えるゴミとして捨てられる。
つまり、これがあれば、ゴキブリの死骸に一切触れることなく、処理できるのだ。100円ショップ等で販売されており、お値段も税込み110円とリーズナブル。
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■ネット上でも絶賛の声
新聞紙やハエたたき、殺虫剤等でゴキブリを退治した後、ティッシュ越しに死骸を持つと、堅いような柔らかいような何とも言えない感触が手に伝わってくる…。時には、死んだはずのものがティッシュの中で動き出す──。そんな恐怖を抱く後始末も簡単にできる「ゴキすぅ~ぽん」は、ネット上でも話題に。
「1m離れてても処理できるのありがたい」「ありそうでなかった。これは救世主」「Gの亡骸に触れることができずに朝になってしまった日におさらば」「ゴキが人類の脅威じゃなくなる日が来た」など、絶賛する声が多数あがっている。
画期的アイテムはいかにして爆誕したのか。販売元である株式会社バリアホームに取材したところ、「様々な裏側」が明らかになったのだ…。
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■開発までには「意外な苦労」も…
取材に応じてくれたのは、株式会社バリアホームで代表取締役を務める堀保さん。同社は住宅の耐震リフォームを専門とする工務店だ。仕事柄、ゴキブリに遭遇することが多かったのか。
堀さんは首を振りながら話す。「自宅の裏に食品工場があり、家にゴキブリが出ることが多かったんです。私には妻と子供4人いるのですが、私含めてみんなゴキブリは大嫌い。殺虫剤で殺した後、ゴキブリの後始末を頼まれることが多くて、それがすごく嫌でした(笑)。ずっと、何とかできないかと考えていたのですが、コロナで仕事がストップして時間ができたので開発することにしたんです」(堀さん)。
距離を取って処理できる上、110円と破格の安さで購入できる「ゴキすぅ~ぽん」。ただ、世に出るまでに苦労することも多かったようだ。
堀さんは、「外側の素材はプラスチックにして、洗って何回か使えるものにすることを検討しました。ただ、一度使うと菌が付きますし、抵抗がある人も多いと思い、使い捨てしやすい段ボールにしたんです。当初は300円くらいを想定していましたが、それだと手に取ってもらえないと考え、価格を下げるのに試行錯誤しました」と、振り返っている。
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■一人暮らしの女性から好評
発売と同時に、口コミ等で話題になり、売り切れが続出したこともあったという。人類の天敵とも言えるゴキブリの「後処理問題」を解決する品は多くの人の心を掴んだ。特に、一人暮らしの女性から好評だったようだ。
「夜遅い時間にゴキブリと遭遇し、何とか退治できても、後始末できず、ゴキブリと一夜を共にすることもあったと聞きます。簡単に処理できるこの商品をいざという時の“お守り”代わりに持つ人も多いようです」(前出・堀さん)。
ゴキブリは1年中活動するわけではない。住む環境にもよるが、毎週出くわすことはないだろう。いざ遭遇した時に手際よく処理できるよう、2~3個家に置いておくのがいいかもしれない。
ゴキブリを退治した後、恐る恐る死骸に触れていた人はぜひ「ゴキすぅ~ぽん」を試してほしい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)