不振つづく阪神・佐藤輝明 ミスタータイガース・掛布雅之氏が指摘した「参考にすべき選手」は…
阪神タイガース・佐藤輝明選手の直近の動きを振り返る。掛布雅之氏は“あの大物選手”を参考にすべきバッティングとして提案し…。
一体、どうしてしまったのか。阪神・佐藤輝明内野手の状態が一向に上向かない。
■ため息に包まれた甲子園球場
13日のDeNA戦では八回に安打を放ったものの、2度の好機では空振り三振に。甲子園球場はため息に包まれた。本塁打も6月16日のソフトバンク戦で9号2ランを放って以来、出ていない。開幕前、阪神OBが口にした懸念がくしくも的中してしまった。
「佐藤のバッティングがすごく心配。キャンプのときから荒くて、丁寧さがない」。YouTubeチャンネル『虎バン 阪神応援チャンネル ABCテレビ公式』の中で、そう指摘していたのミスタータイガース・掛布雅之氏だ。
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■岡田彰布監督の期待に応えられず
現在の打率は2割1分7厘、打点は38。同期入団でWBC日本代表にも選ばれたDeNA・牧秀悟(打率2割9分、16本塁打、56打点)との差は歴然。
不動の4番としてチームを牽引する牧に対し、佐藤輝は今シーズン二軍暮らしも経験。一軍昇格を果たした7月5日の広島戦以降の7試合でヒットはわずか3本と、岡田彰布監督の期待に応えられていない。
元々、三振は多い。1年目は173、2年目は137、そして今年はここまで73。豪快なスイングが持ち味だから、その数には目をつぶるにしても、問題はその打撃内容だ。甘い球を仕留められず、追い込まれてボール球にバットが空を切るシーンを何度も目にしてきた。
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■不振の原因は
不振の原因について、阪神OBの1人は「あれだけ右肩の開きが早いと目線がずれ、バットも体から離れてしまうから、ボールにコンタクトするのが難しくなる」と指摘。
さらに「肩の開きが早くなるのは内角球に詰まりたくないという打者心理が働くからだが、まず右脚の上げ方が悪い。タイミングを取るために上げているんだけど、軸足の左脚に体重がしっかり乗っていないから、肝心要の重心移動がうまくできていない。自分のミートポイントまでボールを呼び込めず、上体だけに頼ってボールを迎えに行くようなスイングになるから強い打球も打てない」と手厳しい。