アメリカで唯一「人口1人」の町に注目集まる 88歳のパワフル市長が1人で切り盛り
市長兼事務員兼酒場のオーナー? 住民がたった1人しかいない町が話題に。
全人口がたったの1人しかいないモノウィという町に住み、市長や酒場のオーナーを務めている88歳の女性がSNS上で話題になっている。『UNILAD』『SCIDOK』などの海外メディアが報じた。
■アメリカで唯一の人口1人の町
アメリカ・ネブラスカ州ボイド群にあるモノウィは法人化された町であり、2010年の国勢調査によると人口は1人で、現在もそのままであるという。
アメリカにおいては人口が1人の地方自治体はこのモノウィだけであり、唯一の住人で市長を務めているのが、エルシー・アイラーさんという88歳の女性である。
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■かつては栄えていたが…
ネブラスカ州最大の都市オマハから500キロほど離れたモノウィは、1930年代に鉄道で栄えた町。かつては120人ほどの人口が暮らし、食料品店やレストラン、刑務所などが建っていたという。
しかし産業の発展により、人々が大都市で新たな仕事を求めるようになった結果、賑わっていたコミュニティは衰退。住人は別の土地に移住したり、残った人々も寿命で亡くなっていったそうだ。
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■1人で町のすべてを管理?
2004年に最愛の夫を亡くしたエルシーさんは、その時点でモノウィの最後の住人となった。そこで自分が故郷と呼ぶモノウィの町を残そうと、心に決めたという。
エルシーさんはモノウィでさまざまな役割をこなしており、1人で市長、会計係、事務員、秘書、図書館秘書、そして酒場のオーナーまで務めている。
彼女の営業する酒場は月曜以外週6で営業しており、過去に47州、40ヶ国以上からの観光客がこの店を訪れたことがあるほど、知名度は高いそうだ。
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■市長選で自分を選出
エルシーさんはモノウィの法人化を維持するため、自らを選挙で市長に選出し、毎年500ドル(約7万円)の税金を集め、街灯や水道などの整備に充てているそうだ。
さらにネブラスカ州からの予算を確保するために市の道路計画を作成し、酒場の経営に必要な酒類とタバコの販売許可を自分自身に与える公的書類に、自らサインをしたという。
そんなエルシーさんの姿にSNSでは驚きの声が広がり、「1人でも町って言えるんだ」「一度行ってみたい」「何が彼女をここまでさせるんだろう」などのコメントが寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)