「我々もすぐに…」消防庁が“本音ポロリ” 関東は38℃超えもひっ迫の実情に悲痛な訴え
救急車ひっ迫アラートを頻発している東京消防庁が救急要請について悲痛な訴え。「一人ひとりの小さな心掛けが大きな力になる」との声が上がっている。
きょう31日も東北から西日本の各地で猛暑日となり、関東では気温が38度を超える危険な暑さに。熱中症などの体調不良多発が予想されるなか、東京消防庁は救急車ひっ迫アラートを発令。ツイッター(現・X)にて“すぐに駆けつけたくてもできない”状況にあることを訴えかけた。
■すぐに向かいたくても…
これまで幾度となく「救急車ひっ迫アラート」を発表している同庁。今朝も8時半に発表、“非常用救急小隊”を編成して対応にあたった。
そして続くツイートで「我々もすぐに向かいたいのです」と本音を吐露。「救急車を本当に必要とする人のもとへ、すぐに駆け付けたいのです。ですが、救急車が近くにいないことが多いのです! 皆様のご協力をお願いいたします」と救急車の適切な利用を訴えかけた。
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■熱中症多発、コロナも増加傾向に
気象庁は北日本から西日本で8月4日ごろにかけて猛暑日になるところがあると予想。環境省によると厳しい暑さが継続すると熱中症で亡くなる人が急増する傾向にあるそうで、救急要請は今後も増えそうだ。
また現在、新型コロナウイルスの感染者も増加しており、救急要請は最大数の患者が出た昨年を上回るともいわれている。もちろん熱中症・コロナだけでなく、他の病気による日常的な救急要請もあるため、救急車のひっ迫状況は想像以上だろう。
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■救急搬送ケースのうち、半数が軽症
なお救急搬送された人のうち、入院を要さない軽症と判断された割合は53.4%で半数以上にもなるといい、実際は“救急”でないケースは多いよう。
救急車をタクシー扱いする人や、明らかに緊急でない救急要請があるという話も聞くが、そういった場合はまず救急車を呼ぶべきか判断のため救急案内などに電話をかけたり、出来る限り自家用車やタクシーでの移動が望ましい。
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■「一人ひとりの小さな心掛けが大きな力に」
ユーザーからは「搬送する人受け入れる人の業務量も半端無いです。一人ひとりの小さな心掛けが大きな力になると個人的には思います」「切実なお願いに聞こえる…。必要なひとにすぐ駆けつけてもらえるように、気をつけないと!」との声が。
また、「119番リピーターは業務妨害で刑事告訴しないとダメ」との意見も上がっている。