自販機から出た100円ドリンク、付着した物体に目を疑う 「これは怖い」とネット民驚愕
地元で発見した怪しげな自販機、飲み物を買ってみると…。思わず目を疑う「おまけ」が付いていると、話題になっているのだ。
大きな金額の買い物よりも、少額の買い物時の方が物価の上昇をより強く感じる…という人は、決して少なくないだろう。なおツイッター(現・X)上では、そんな物価高を蹴散らすような「驚きのおまけ」が搭載された自販機が話題となっているのだ。
【関連記事】自販機から出たコーラ、突き刺さった物体に目を疑う 「怖すぎる…」とネット上に波紋
画像をもっと見る
■怪しげな自販機、その中身に目を疑う…
まず注目したいのは、精神科医・ラッパーとして活動するDr.マキダシさんが投稿した1件のツイート。
「地元の怪しげな自販機に百円玉が貼り付いた商品がディスプレイしてあって、なんの気なしに買ってみたら本当に百円玉が貼り付いた状態で出てきたんだけど、これなんなんだろう? めちゃくちゃ怖いんだが…」と綴られた投稿には「学習塾TRM 登龍門」と大きく記され、ドラゴンのイラストが描かれた、なんとも奇抜な自販機の写真が添えられている。
さらに奇妙なのはツイート本文にもあるように、ディスプレイされた缶飲料に「百円玉」がテープで貼り付けられている点。そしてDr.マキダシさんが購入したラムネ飲料の缶を見ると、確かに商品本体にも百円玉が貼り付けられている様子が確認できたではないか。
缶飲料の値段はいずれも100円なので、Dr.マキダシさんは事実上「無料」でドリンクを購入できたことになる。
関連記事:一見普通のコカ・コーラ自販機、謎すぎる商品に目を疑うが… 「懐かしい」と感動の声も
■発見時の状況が怖すぎる…?
こちらのツイートは、投稿から数日たらずで約3,000件もの「いいね」を獲得するほど大きな話題に。
他のツイッターユーザーからは「塾の子供向けのサービス?」「すげー、永久機関じゃん!」「ちょっと怖いけど、利用してみたい」「返金されて、実質無料ってこと!?」などなど、驚きの声が多数寄せられていたのだった。
ツイート投稿主・Dr.マキダシさんに詳細を尋ねたところ、こちらの自販機は地元・青森県青森市に帰省の最中に見かけたものと判明。
Dr.マキダシさんは「夜に少し時間ができたので、育った地域や通った学校を散歩をしながら巡っている間に、こちらの自動販売機を見つけました。学習塾が設置している自販機のようでしたが、私が住んでいた頃にはなかった塾で、詳細は分かりませんでした」と、当時の様子を振り返っている。
当初はディスプレイ商品の「バランス」をとるため硬貨を貼り付けていると思ったのだが、何の気なしに購入したところ、実際に「百円玉ドリンク」が出てくる予想外の事態に。
Dr.マキダシさんは「まさかディスプレイ通りのジュースが出てくるとは思わず、時間が遅かったこともあり、怖くなってしまいました。何となく気味が悪く感じてしまい、飲めずに実家の冷蔵庫にしまっているので、謎が解けたら飲んでみようと思います」とのコメントを寄せている。
そこで今回は、Dr.マキダシさんが無事にジュースを飲めるよう、こちらの自販機を設置している青森県青森市の学習塾「TRM登龍門」に、詳しい話を聞いてみることに。すると、驚きの事実が明らかになったのだった…。
関連記事:SAで発見した自販機、驚愕のラインナップに目を疑う 「天才の発明」と話題に…
■それにしてもこの塾、ノリノリである
取材を快諾してくれた登龍門の担当者は、件の自販機の詳細について「教室前の道路沿いに、約15年前(2008年頃)から設置しています。授業外でも塾に来て勉強していく生徒が多いため、長時間の勉強にも耐えられるよう、教室の中には『goo+』というお菓子の販売サービスを導入し、外にはこちらの自販機を設置いたしました」と、説明している。
気になる「百円玉」の正体については、「自販機の商品は全て100円で販売しているのですが、7年前(2016年)の生徒たちに『500mlの缶と小さい缶が同じ値段なのはおかしい』という旨のことを言われたため、小さい缶の商品には3本に1本、当たりとして100円を付けることにしました」と、なんとも微笑ましい舞台裏を語ってくれたのだ。
Dr.マキダシさんが発見した際は、たまたま「当たり付き!」のPOPが剥がれてしまっていた模様。近頃はあまり興味を示さない生徒も増えてきたが、毎回買っていく生徒もいるため、同塾の「名物自販機」として子供達に親しまれていることは間違いない。
担当者は「つい先日、横並びの商品を3本買ったところ、3本とも当たりが出た生徒の保護者さまから『子供が塾で運を使い果たしてしまった』とのコメントを頂きました(笑)」と、直近のエピソードを振り返っている。
このご時世、ひょっとしてクレーム騒動に発展したのでは…? と心配になるも、保護者は決して怒っていたワケでなく「なんだか申し訳ないから返金しにきた」というのが真相だったようで、思わずホッコリしてしまった。
そんな「学習塾TRM登龍門」では、一斉・個別・英会話と、生徒ごとのスタイルに合わせて学習できるのが魅力。
担当者は「ただただ勉強を押し付けるのでなく、食事や睡眠のように、日々の生活の中に勉強を取り入れ、高い向上心を持って過ごしていけるようサポートしています」「成績を上げるのは大量の宿題ではなく、意識の高さです。宿題を出さないスタイルを『緩い』と捉えられることもありますが、登龍門で勉強の優先順位が上がった塾生たちは、しっかりと成績の向上に繋げています」と、その独自の方針と魅力について、太鼓判を押している。
今回話題となった自販機を見ても、こちらの登龍門が生徒たちの声に真摯に耳を傾ける姿勢と、温かいユーモアを兼ね備えた学習塾であることは明らかだろう。
【施設詳細】
「学習塾TRM登龍門」
青森県青森市浪館前田4丁目17-25