佐々木主浩氏を得意としていた理由は「完全に捨てたから」 落合博満氏が語る
落合博満氏が明かした、佐々木主浩氏“攻略のカギ”。監督になった際も選手に伝授したという。
野球解説者の落合博満氏が4日、自身のYouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』に出演。現役時代、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)の佐々木主浩氏を得意としていた理由を説明した。
■45セーブ防御率0.64
佐々木氏は「ハマの大魔神」と言われた鉄壁のストッパー。1998年には51試合に登板し45セーブ、防御率0.64という驚異的な数字を残し、チームの日本一に貢献した。
150キロ台の速球と落差のあるフォークボール。多くの打者が佐々木氏を打ち砕せなかったのは「低めのボールになるフォークボールを手を出して空振りするから」と落合氏は指摘する。
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■「低めの変化球を完全に捨てたから」
しかし、その伝家の宝刀も高めに浮けば、打ちごろのボールに。
「フォークっていうふうに考えないで、高めに浮いてきた変化球だけを打ちにいく。あとは真っすぐだけですから。真っすぐはストライクゾーンに決まったところに来れば振る。低めの変化球を完全に捨てたから佐々木を打てたんだろうと思う」。
低めのボールを捨てられるかどうか。それが、フォークと真っすぐしかないピッチャー攻略のカギになると話した。
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■選手にも伝授していた
監督になった際も、選手には「低めのフォークボールは手を出すな。ストライクと言われても三振してもいいから手を出すな。高い変化球だけは打っていい」と伝授していたとのこと。
「今の野球界はスライダーとかフォークとか、いろんな呼び名がありますけど。“真っすぐ以外は全て変化球”ってくくり方で打席に入れば、ピッチャーに対する対抗策は生まれてくると思います。参考にできるんだったら参考にしてください」と伝えた。