レッサーパンダの風太くん、「人間なら80歳超」に　ファンも気を揉む健康状態は…

7月5日、レッサーパンダの「風太くん」が20歳の誕生日を迎えた。2000年代に絶大な人気を誇った「風太くん」だが、近年は体調を崩したという報せを耳にする。

20歳になった現在の状態を取材してみると…。

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■「立ち姿」で一躍人気者に

「風太くん」は2003年に静岡市内の動物園で生まれ、04年に千葉市動物公園に迎え入れられた。彼が広く認知されたのは、翌05年のこと。

背筋を伸ばし、後ろ足で直立する姿がテレビで紹介されたのだ。この姿が大きな話題となり、缶コーヒーのCMにも起用され、「風太くん」見たさで動物園を訪れる人も多かった。

現在も同じ動物園におり、根強い人気を誇っている。

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■体調を崩すことも…

ただ、年齢を重ねたこともあってか、ここ数年、体調を崩すことも少なくない。2018年には白内障を患い、右目が見えなくなってしまった。

20年には、歯槽膿漏（のうろう）の炎症が右頬に広がる病気が見つかり、手術のため約5ヶ月展示を休止することに…。昨年の夏、記者が動物園を訪れた際は、展示されているものの、小屋の中に入っており、姿は確認できなかった。

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■気になる現在の健康状態

現在の状態について知るため、千葉市動物公園に話を聞いた。晴れて20歳になった「風太くん」だが、じつはレッサーパンダの中では高齢のようだ。

同園の担当者は、「犬や猫のように換算表のようなものがないため、推定になりますが、（人間ならば）80歳はゆうに超えていると言われています」と話す。

人間であれば「おじいちゃん」に相当するのだろう。一時期は体調を崩しファンも心配していたが、最近の健康状態はどうなのか。

こちらの質問をぶつけたところ、担当者からは「今年4月にお腹の調子を崩して、10日ほど展示を休んだこともありましたが、現在は至って元気です」という安心のコメントが寄せられている。

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■「遭遇率」が高いタイミングはある？

学校が夏休みに入り、家族で「風太くん」を見に行く人も多いことだろう。昨年、記者が訪れた時は姿を見られなかったが、会える確率が高い日はあるのか。

「暑い日は展示場内の小屋の中や寝室で過ごすこともあります。ただ、雨の日やよほど気温が高い日でなければ、展示場を歩き回ったりする姿が見られます」（前出・担当者）。

くしくも、来週は雨の予報が出ており、連日の猛暑も少し落ち着きそうだ。20歳になった「風太くん」に会いたい人は、この機会に足を運んでみてもいいかもしれない。

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（取材・文／Sirabee 編集部・斎藤聡人）