あり得ない場所に置かれた大量の寿司、思わずゾッとしたが… 「天才の発明」と話題に
「あるはずがない場所」で大量の寿司を発見。あまりに予想外すぎる正体に対し、称賛の声が相次いでいたのだ。
世界に名だたる日本料理といえば、やはり寿司が筆頭格。諸外国でも、寿司の専門店を目にする機会は決して少なくない。
そんな「世界進出」に成功した寿司だが、以前ツイッター(現・X)上では、絶対に「あるはずがない場所」で見つかった寿司が、人々に衝撃を与えていたのだ…。
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■なぜこんな所に大量の寿司が…?
今回注目したいのは、ツイッターユーザー「studio one の使い方メモ」さんが投稿した1件のツイート。
こちらの投稿にはまぐろ、たまご、いくら、サーモンなど色とりどりのネタが乗った寿司がズラリと並んでいるのだが…なぜか寿司下駄でなく、音響機器の上にダイレクトに置かれているではないか。
精密機器に米粒や醤油が付着する図を考えると、持ち主でなくともゾッとしてしまう…。
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■寿司の正体、予想外すぎる
しかし、ツイート本文には「YAMAHAのミキサーに対応してる寿司フェーダーパーツで、けっこう売れてるらしい」と、衝撃のネタばらしが綴られていたのだった。なお「フェーダー」は、オーディオ機器・ミキサーなどの音量や出力レベルを調節・設定するための「つまみ」である。
なんとも奇抜なアイデアの製品は見る者に多大な衝撃を与えており、前出のツイートは投稿から数日で8,000件以上ものRTを記録。
他のツイッターユーザーからは「つい、まぐろやウニのボリュームが上がりそう」「正直めっちゃ欲しい」「出演者は、自分のマイクに何のネタが乗ってるか気になるな」「寿司がシャッシャと動かされる様子を見たい」などなど、好評の声が多数寄せられている。
ツイート投稿主に発見時の様子を尋ねたところ、これらの寿司パーツは関西最大級の音響映像機器のイベント「サウンドフェスタ2023」にて発見したものと明らかになった。
そこで今回は、話題の「寿司フェーダーパーツ」を開発した「有限会社デジコム」に、詳しい話を聞いてみることに。すると、見た目以上に「ぶっ飛んだ開発秘話」が明かされたのだ…。
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■この副社長、ノリノリである
今回話題となった製品「T-Bar用寿司つまみ」はその名の通り、対応ミキサー・フェーダーの「つまみ」として利用可能な逸品。
ネタはまぐろ、たまご、えび、たい、あなご、サーモン、うに、いくらと、豪華なバリエーションを揃えているほか、(2つの意味で)単なる「ネタ」にとどまらず、寿司の造形を細部までこだわり抜いたのがポイントである。
もともと2021年7月21日より「デジコム取扱フェーダー用の寿司オプション」を展開していたが、こちらの「T-Bar用」は23年2月1日に発売されたもの。
開発の経緯について、デジコム担当者からは「副社長がフェーダーを見ているときに『寿司に見えてきた…』という一言を発したのが発端で、コロナ禍の影響で業界全体に元気がなかったため『笑ってもらおう』という思いから開発しました」「やるからには、モノづくりの会社としてしっかりとした製品を、という思いから、ひとつずつ手作りでクオリティにこだわった製品としました」との回答が得られたのだ。
今後は対応フェーダーならびに、商品群を増やすことも検討しているそうで、今回大きな話題となった件については「とても驚いています。業務用機器のオプションで製作したもので『音響業界が盛り上がれば』という気持ちがあったため、とても嬉しいです」とのコメントを寄せている。
そんなデジコムでは、フェーダーをはじめとしたプロ用音響制御機器の供給を専門としており、ユーザーの個別の要求に対応するため「カスタムメイド製品」の制作と施工を提供しているという。
担当者は「その過程で当社は常に、お客様の期待を超える製品とサービスを目指しております。高品質な製品を提供するだけでなく、お客様の満足度を最優先に考えております」と、会社の魅力・強みについて語ってくれたのだった。
寿司の人気が世界規模である点を考慮すると、世界中の音楽イベントで、同社の「寿司つまみ」がスタンダードとなる未来も、そう遠くはないかもしれない。