青森ねぶた祭の暴行動画、「気合入れ直す気持ち」釈明も… 弁護士は「暴行罪にあたる行為」
青森ねぶた祭で、運行関係者が曳手を殴打する動画が拡散された問題で、運行団体が謝罪。地元の人からも怒りの声が。
今月2日から7日まで青森市で開催された「青森ねぶた祭」で、運行団体の関係者が、大型ねぶたの曳手に暴力を振るっているとみられる様子を撮影した動画がSNSで拡散。波紋を呼んでいる。
■運行団体が謝罪
問題となった動画では、ねぶたを回して沿道の観客に見せる際に、運行スタッフが曳手の列に近づき、複数人の顔に向けてうちわや手を振り回している様子が映っている。
この動画がSNSで拡散されて問題となり、運行団体の青森青年会議所は8日、公式サイトで謝罪のコメントを発表。同団体が事実確認をしたところ、6日の運行中に、ねぶたが障害物にぶつかり、運行支援担当者2人がねぶたの曳手に対して「気合を入れ直す気持ち行った」と説明。「この行為は決して許されないものであったと認識しております」と説明した。
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■「単なる暴力」「非常に残念」の声
報道によると、曳手にはけがはなく、2人が謝罪してすでに和解しているという。ただネット上では、この問題について「暴行罪にあたる行為」との見解を示す弁護士も。
SNSでは、「気合入れるため? つーか単なる暴力じゃん」「人を殴らないと成立しない祭なのかな」「ねぶた祭りに泥を塗る行為」といった声があがった。
地元のユーザーも、「せっかく4年ぶりの通常開催だったのに、何してくれてんだよ」「青森市民として非常に残念」「県民の誇りのねぶた祭で何してくれちゃってんのって感じ」と怒りをにじませ、「あれが当たり前だと思ってほしくないし、ねぶた祭はそういうものだと思ってほしくない」と訴える人もみられた。
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■謝罪文への疑問も
また、団体の謝罪文が「皆様に不適切な行為を見せてしまったことに運行団体として深く反省し、心よりお詫び申し上げます」とつづられていたことにも疑問の声が。
「ポイントは、不適切な行為を『お見せしてしまった』じゃなくて暴力行為があったことでしょ…」「見せてごめんなさいって謝罪は、今後裏でやりますという意思表示かな」といったコメントや、「こういうの『お祭りだから』で放置してると今の時代、伝統や文化はあっさり失われるよ」との指摘も見受けられた。
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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ)