青春18きっぷ、女性の4人に1人「年齢制限ある」と誤解 日帰りでもお得に乗るには?
【鉄道トレンド調査隊】安心してください、青春18きっぷに年齢制限はありません! 「利用経験ある」人は、5人に1人以上の国民的きっぷと判明。
いよいよ夏本番! 鉄道ファンにとっては「青春18きっぷ」の利用シーズンが始まり、どこに行こうか、体がウズウズする季節だ。
青春18きっぷは、全国のJR線の普通・快速列車などが乗り放題になるお得なきっぷである。まずは、青春18きっぷをどれくらいの人が利用したことがあるのか。男女1,000人に聞いてみた。
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■22.5%が「青春18きっぷ」を使ったことがある!
「青春18きっぷを利用したことがありますか?」という質問をすると、22.5%の人が「経験あり」、77.5%が「経験なし」と回答した。5人に1人以上が使ったことがあるという、もはや「国民的きっぷ」と言っても過言ではなかろう。
男女別にデータを読み解くと、利用経験ありの男性は25.3%、女性は20.0%。男性のほうが経験者が多く、4人に1人が利用したことがあるとわかった。
筆者の周りにコメントを求めると「学生のときによく利用しました。東京から長野まで、お金がない学生には助かります」(40代男性)、「乗り鉄なので、毎シーズン利用するようにしています。ローカル線を回るときに便利です」(30代女性)などの声があった。
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■女性4人に1人が「年齢制限あると思っていた」
一方で「青春18きっぷ」という名前がついているだけに、利用は「18歳まで」などの年齢制限があると思っている人は少なくない。もちろん青春18きっぷには年齢制限がなく、誰でも使うことができる。年齢制限があると誤解している人はどれくらいいるのか調べてみた。
結果、なんと23.3%の方が「年齢制限があると思う」と回答した。男女別データでは、男性が20.8%、女性は25.5%の人が誤解しているとわかる。
実際に、筆者も多くの人から「青春18きっぷって、大人になっても使えるの?」と幾度となく聞かれてきた。「てっきり18歳までだと思っていた」(20代女性)、「18歳の1年間だけ使えるのだと思っていた」(40代女性)など、やはり「18」という数字がミスリードを起こしているようだ。
そもそも、なぜ「青春18きっぷ」という名前なのか。青春18きっぷの生みの親と言われる当時の国鉄旅客局長・須田寬氏は、青少年・学生をイメージした「青春」と、その象徴的な年齢であり「末広がりの8」にも通じる「18」を組み合わせたと話しているという。
たしかに、大人になった今「青春」「18」という言葉を聞いただけでも、胸の中が甘酸っぱい空気で満たされるのは筆者だけではないだろう。
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■日帰り旅行でも十分お得に
5日間が乗り放題になる「青春18きっぷ」の料金は12,050円。5日間といっても、連続した5日である必要はなく、期間内ならいつ利用してもOKだ。また、同じ人が5回使うのではなく、5人が1回ずつ使ってもいい。このような汎用性が高いところも人気だ。
青春18きっぷは長期間にわたり旅をするイメージがあるが、じつは、日帰り旅行でも十分お得になる。1日あたり2,410円以上の運賃で元が取れる計算になるので、日帰りでも遠方に行くなら断然青春18きっぷを利用したい。たとえば、東京〜小田原を往復するときの運賃は3,040円。この場合、青春18きっぷを利用すると、630円お得になるというわけだ。
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■「青春18きっぷ」お得な乗り方&おすすめルート
青春18きっぷで「乗り鉄旅」をしてみたいと思った人に、初心者におすすめの路線を2つ紹介しよう。
・内房線・外房線(千葉県)
千葉県の房総半島を縁取るようなルートで、都内から日帰りでじゅうぶん楽しめる。都心を離れたのどかな田園風景に心が癒され、やがて車窓からは海が見える。途中下車して、海鮮グルメを楽しむのもいいだろう。
・篠ノ井線(長野県)
長野県の田園をのんびり行く篠ノ井線(篠ノ井〜塩尻)。途中スイッチバックや、日本三大車窓のひとつに数えられる「姨捨駅」があり、なにかと名物の多い路線だ。沿線には温泉も多く、旅の疲れを癒しながら旅を楽しもう。
青春18きっぷの2023年夏の発売期間は7月1日から8月31日まで。利用期間は7月20日から9月10日までとなっている。また今年は豪雨の影響で、不通になっている区間もある。最新情報に注意しながら旅を計画し、楽しい夏を過ごそう!