40年前の午後ティー、とんでもない技術で作られていた 「天才の発明」に衝撃走る…
「ミルクティーのブランド」と聞いて、約6割の人が『午後の紅茶』を連想すると判明。じつは40年近く前に、素晴らしい技術が活用されており…。
熱中症対策のため「水分補給」への意識が高まっている昨今。スポーツドリンク類に注目が集まりがちだが、のんびりしたい時の相棒は「紅茶」という人も少なくないだろう。
以前「ミルクティー」に関する意識調査を実施したところ、驚きの結果が明らかになったのだ…。
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■「ミルクティー」と聞いて連想するブランドは?
今回まず注目したいのは、全国の10〜60代の男女1,000名を対象に実施したアンケート調査の結果。
「ミルクティーと聞いて連想するブランド」を尋ねたところ、全体の57.1%が『午後の紅茶』と回答したのだ。その他の回答は『紅茶花伝』が35.4%、『リプトン』が7.5%となっている。
ちなみに以前「ロイヤルミルクティー」で全く同じアンケートを実施したところ、こちらの調査では58.5%が『紅茶花伝』、34.8%が『午後の紅茶』を選択…と、今回のアンケートとは正反対な興味深い結果となった。
なぜ『午後の紅茶』は、強豪ひしめく「ミルクティー」というジャンルでここまでの人気を確立しているのか。同ブランドの詳細をめぐり、製造元である「キリンビバレッジ株式会社」に詳しい話を聞いたところ、驚きのエピソードが多数明かされることに。
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■「とんでもない逆境」に襲われた午後ティー
1986年(昭和61年)、「茶葉から淹れた本物の紅茶がつくりたい」という思いのもと、本格紅茶ブランドとして『午後の紅茶』が誕生。
開発時の様子について、キリン担当者は「当時は缶の飲料が主流かつ、紅茶は冷やすと液色が濁るという特性があり、ペットボトルに入れて販売することに大きなハードルがありました」と振り返っている。
いきなり「苦境」に立たされていたワケだが、その程度の苦難ではキリンの情熱は止められない。担当者からは「研究を重ねて『クリアアイスティー製法』を生み出し、透明な紅茶を実現させ、日本初のペット容器入り紅茶が誕生しました」「今でこそ当たり前の存在となっているペットボトル入り紅茶は『午後の紅茶』が始めたものだったのです」と、紅茶への愛情が感じられるエピソードが語られたのだ。
『午後の紅茶』という名前はその言葉通り、イギリスの習慣である「アフタヌーンティー」に由来しており、紅茶の本場・イギリスの習慣を日本に根付かせたい、という思いから命名されたそう。
キリン担当者からは「ちなみに『午後の紅茶』のロゴの女性は、アフタヌーンティーの習慣を始めたとされる7代目ベッドフォード公爵夫人『アンナ・マリア』という方をモチーフにしています」との補足も得られ、紅茶の本場に対するリスペクト精神が感じられた思いだ。
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■意外にも男性から圧倒的な支持
誕生から30年以上を経た現代でも「午後ティー」の愛称で親しまれ、日本の紅茶市場をリードし続けている同ブランド。先の意識調査では、意外なことに「男性ユーザー」や「高齢者層」から特に人気を博していることが明らかになったのだ。
これらの調査結果をキリン担当者に確認してもらったところ、「男性の支持率が高い理由として、甘味や報酬感の強いミルクティーは10〜20代の若年層を中心に飲用され、特に男性ユーザーから飲まれていることが判明しています」との分析コメントが。
データ上は60代の「ミルクティー飲用ボリューム」は、他の年代と比較してそこまで高くないそうで、「発売時から好意をもって飲用してくださる方が多くいらっしゃるので、ブランド好意が高いのではと推察します」ともコメントしている。
『午後の紅茶』は、紅茶飲料売上本数No.1ブランド(インテージSRI)※小売店販売データ+ 紅茶飲料市場2022年1月~12月 累計販売本数)で、その中でもミルクティーの売り上げが一番多いことが、今回のアンケート結果につながったのだろう。
担当者は「全年代を通して『キリン 午後の紅茶 ミルクティー』を多くの方々にご支持頂いたことが分かり、嬉しく思います。今年はさらに紅茶の美味しさを実感して頂けるよう、リニューアルを行なっています。引き続き、多くの方にとって『ミルクティーといえば午後の紅茶』と思って頂けるような活動を続けてまいります」と、笑顔のコメントを寄せてくれた。
まだまだ暑い日が続くので『午後の紅茶』で涼しく、そして優雅に水分補給をしてみてはいかがだろう。
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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ)
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