宮崎駿監督との出会いは「恐ろしかった」「逃げ出そうかなって」 米津玄師が回顧
宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』の主題歌を手がけた米津玄師が、宮崎監督との出会いについて回顧。ファンからは「ご縁も必然」との声も。
シンガーソングライター・米津玄師が14日よる、公式YouTubeチャンネル『Kenshi Yonezu 米津玄師』を更新。『地球儀ラジオ』と題し、スタジオジブリの宮崎駿監督とのエピソードなどについて語った。
■2018年のインタビューがきっかけ
宮崎監督の最新作『君たちはどう生きるか』の主題歌「地球儀」を手がけた米津。宮崎監督との出会いについて、2018年、ジブリ美術館で上映される短編映画『毛虫のボロ』にまつわるインタビューがきっかけだったことに触れる。
インタビューを終えた後でスタジオ見学に誘われ、「本当にドキュメンタリーだとか、そういうので何度も見たことがある光景が広がってて、その当時からもう『君たちはどう生きるか』のイメージイラストみたいなものが、人の横顔とかが壁にかかってて。『ああ、これが次の新しいジブリの映画なんだ』って」と切り出す。
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■「恐ろしかった」
スタジオを見学するうちに、「歩いて行ったら、角の窓際の机のところに宮崎さんがいて、『せっかくなんで挨拶しますか』って話になって。恐ろしかったですね。本当にもう、逃げ出そうかなって思ったぐらいの…」と、巨匠との出会いを苦笑しながら振り返る。
その際の宮崎監督について、「どこの誰とも分からない、20やそこらの若造に対して朗らかに接してくれて、本当に温かいおじいちゃん」と、最初の印象を明かす。
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■何気ない一言に「刺さるものが」
会話の中で宮崎監督から年齢を聞かれ、「27歳です」と答えたところ、「ああ、27か。27年なんてついこの間だね」と言われたという。
「その当時の自分としては、いろいろ自分なりに人生の中で紆余曲折があって、それなりに生きてきたなあっていうふうに思っていたけれども、彼からすると27年なんて吹いて飛ぶような、ささいな時間であって。そういう歴史の重さみたいなのを感じつつ、すごく印象に残ってるんですよね、その一言が。向こうにとっては何気ない一言だったと思うんですけど、自分にはグッと刺さるものがあって。その一言をずっと反芻しながら帰った」と強い印象を抱いたことを振り返っていた。
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■「ご縁も必然」の声
主題歌や宮崎監督への思いを明かした米津の話に、ファンからは「宮崎さんへの敬愛が溢れる想いや、宮崎作品への真摯で深い愛情が伝わってきました」「様々なご縁に導かれてでき上がった傑作だと思いました。この曲なくして映画も有り得ないし宮崎さんとのご縁も必然だったのではないでしょうか」「米津さんの元には、いろんな題材や人や音が自然に集まってくる不思議な力があるような感じがする」といった声が寄せられている。