柳沢慎吾、ハマスタ始球式で「横浜・PL戦」を再現 11分の熱演も”史上最長”はならず
横浜スタジアムの「横濱漢祭」に柳沢慎吾が登場。「長すぎる始球式」で観客を魅了した。
18日から横浜DeNAベイスターズ 対 阪神タイガース3連戦で開催されている「横濱漢祭」のセレモニアルピッチに、地元・神奈川県出身のタレントの柳沢慎吾が登板した。柳沢が横浜スタジアムで始球式を務めるのは、4年ぶり7回目となる。
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■「伝説の延長17回」を再現
多芸を活かした一人芝居などが人気の柳沢。2015年には横浜スタジアムでの「日本一長い始球式」が話題に。19日も自ら脚本・演出・主演を務め、1998年8月20日、甲子園で繰り広げられた伝説の熱闘「横浜高校 vs PL学園」を再現した。
延長17回に劇的な幕切れとなったこの一戦は、第80回甲子園の準々決勝においてエースで4番の松坂大輔を擁する横浜高校と、後に横浜DeNAにドラフト1位指名された田中一徳らのPL学園が対決。
延長16回まで7対7でもつれ、17回表に横浜高校が2点本塁打で勝ち越した闘いだ。横浜高校はその後、決勝戦で京都成章高校を3対0で制し、春夏連覇を達成することになる。
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■「5分で終わらせて」
試合前、まずハマスタBAYビアガーデンの特設ステージに登場した柳沢。炎天下で待ち続けた満員の観客からは大きな拍手が。「今日は5分で終わらせてと言われた」と明かすと観客からは少し不満そうな声も。
ステージでは、持ちネタの「神奈川県警 vs 凶悪暴走族」を披露。また、高校野球ファンらしく、この日に甲子園で沖縄尚学に勝利しベスト4に進出した慶応高校や、神奈川大会で慶応に破れた横浜高校の校歌なども熱唱し、観客も声を合わせた。
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■11分の独壇場に
手元の時計で17時35分にグラウンドに現れた柳沢。打者は知野直人、捕手は山本祐大が務めるなか、伝説の最終回を再現し始める。
17回の熱闘を表現する演出か、伝令役の石川達也投手がスイカのぬいぐるみを持ってくる一幕も。横浜ファンだけでなく、阪神ファンや、PL出身の阪神・今岡誠コーチなどの爆笑も誘いながら、ついに投じた1球はホームベース上でワンバウンド。
今回の始球式は、約11分で、「史上最長(約12分)の更新」はならなかったものの、約束の5分は大幅にオーバーする形となった。
最後は、マウンドをタオルでぬぐってグラウンドをあとにした柳沢に、スタンドからは拍手喝采が鳴り響いていた。
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■執筆者紹介
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(取材・文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)