ドンキで遭遇した訳あり品、値引き額が異次元すぎるが… 「意外な理由」に思わず感動
とあるドン・キホーテ店頭で、とんでもない割引商品に遭遇。その背景をめぐり、称賛の声が相次いでいるのだ。
スーパー等の見切り品は、ついチェックしてしまうもの。2〜3割引きが相場だが、ときには半額になっているケースもあり、その価格変動は決して馬鹿にできない。
現在X(旧・ツイッター)上では、とあるドン・キホーテ店舗にて発見された「とんでもない訳あり品」に、称賛の声が多数寄せられているのをご存知だろうか。
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■ドンキの値引率、明らかにおかしい…
今回まず注目したいのは、Xユーザー・ゆーまーさんが投稿した1件のポスト。
「ドンキさん、やってくれたな!!!」と綴られた投稿にはドンキで撮影したと思しき写真が添えられており、店頭には「プレーンヨーグルト」がズラリと陳列されている。
どうやら訳あり品のようで、値引き後の金額が表示されているのだが…なんと、同商品は97%オフ。販売価格は「5円(税込6円)」と表示されていたのだった。
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■「発注ミスか何か?」の声も上がるが…
240円のヨーグルトが5円で販売されているという事実は人々に多大なる衝撃を与え、件のポストは投稿から数日足らずで800件以上ものリポストを記録するほど話題に。
他のXユーザーからは「97パーオフとか初めて見た」「レジ袋と同額!?」「フードロス対策ですね。素晴らしい」「賞味期限がこの日までなら、まあ納得…かな?」「発注ミスか何か?」などなど、称賛と驚きの入り混じった声が多数寄せられていた。
ポスト投稿主・ゆーまーさんに詳しい話を聞いたところ、こちらの写真は沖縄県宜野湾市にある「MEGAドン・キホーテ 宜野湾店」にて撮影したものと判明。
発見時の様子について、ゆーまーさんは「台風の影響で品薄の中、しかも天気の悪い中でも営業し、尚且つ当日の賞味期限切れとは言え、破格で販売しているドン・キホーテさんに感動しました」「他のスーパーでは、非常食や日配商品も品薄なのに、ヨーグルトを買えたことを感謝しています!」と振り返っていたのだった。
そこで今回は、脅威の値引き商品誕生の経緯をめぐり、ドンキを運営する「株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」(PPIH)に、取材を敢行することに。その結果、さらに驚きの「舞台裏」が明らかになったのだ。
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■ドンキ、あまりに懐が広すぎる
話題の値引きヨーグルトの詳細について、PPIH担当者は「台風6号の影響で、仕入れ先の船便が遅延し、沖縄に届いた段階で賞味期限が切迫していました。そうした事情もあり、他競合に商品を卸せない状況で『ドン・キホーテで販売してほしい』との依頼があったため、商品を仕入れ、販売しました」と説明している。
商品を仕入れた当日午前中は15円で販売していたものの、元の品数が1,800個とかなりの量だったため、午後からは5円に価格を改めて販売を継続。その結果、見事に「廃棄ゼロの即日完売」を達成したのであった。
「97パーセントオフ」という値引率はどう見ても尋常でないが、沖縄という土地柄上、決して珍しくはないという。
PPIH担当者は「過去にも台風の影響で船便が遅延した際、沖縄に着いた時点で賞味期限が切迫している商品(乳製品・日配品)に関しては、仕入れ先に協力し、仕入れた経緯がございます。そして毎回、驚安価格で販売しています」と、過去の事例を振り返っている。
積極的なフードロス対策については「台風などの影響で納品が期日より遅れてしまったことが原因で、販売が難しくなったり、仕入れ先に返品されて市場に余った商品をまとめ買いし、店舗にて安く販売しております」「また当社では『SDGs』の言葉が浸透する以前から、このような取り組みを行なっておりました」とのコメントが寄せられており、同社の気概や、企業としての確固たる矜持が感じられた思いだ。
ドンキ店頭を訪れる際は「不意打ちの安さ」に驚かないよう、心の準備をしておこう。とはいえ勿論「いつでも取り扱っている」ワケではなく、話題のMEGAドン・キホーテ 宜野湾店でも、今回話題となったヨーグルト、もしくは同等の驚安商品の入荷は未定となっているため、その点だけは頭に入れておこう。