ラミレス氏、統一球が原因で巨人を退団したと激白 「原辰徳監督に…」
NPB全体のホームラン数が前年比4割減少するなど、打低をもたらした2011年の統一球。アレックス・ラミレス氏も大きく影響を受けたと振り返る。
野球解説者のアレックス・ラミレス氏が28日、自身のYouTubeチャンネルを更新。読売ジャイアンツ在籍時代の2011年に導入された“統一球”こと低反発ボールが、退団の理由になっていたことを明かした。
■本塁打が前年の半分以下
今回のゲストは、ラミレス氏が巨人時代最後の年にヘッドコーチだった岡崎郁氏。ラミレス氏が当時の思い出を聞くと、岡崎氏は「東日本大震災」「飛ばないボール。統一球」と答え、ラミレス氏は苦笑いで「あぁ! 一番覚えてる」とリアクションする。
続けて、「僕は前年の2010年は49本塁打を打って、飛ばないボールで23本まで減ったんだ」とホームランが半分以下になってしまったことを回顧。
さらに、「多くの人は飛ばないボールを言い訳に使っていると思われるけど…」として、他の打者も軒並み成績を落としたことに触れた。
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■「面白くない」とバッサリ
また、この打撃不調で「守備にまで影響を及ぼしたよ」と語ると、「前年は49本塁打打ったので守備に関しては大目に見てもらえたけれど、この年は23本だし打率も高くなかったので、守備の悪さがより目立ちましたね」「その結果、出場機会が減ったんですよ」などと告白。
当時の試合展開を「面白くない」とはっきり語り、軒並み成績が上がった投手陣と比較しつつ、「僕ら打者は言い訳が多いって言われましたけど、ボールが明らかに違った」と嘆いた。
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■原監督の言葉とは…
ここで、「ジャイアンツを去ったひとつの原因に飛ばないボールも関係していますね」「その年は原(辰徳)監督にシーズン途中に言われたんですよ」と、統一球が退団にも影響していたことを告白。
「ホームの東京ドームや他のドーム球場では風が吹かないので先発で起用するが、『屋外の球場では使わない』と言われた」「僕は既に1,000試合以上外野の守備経験があるのになんでだ? と思ったけど、あの年は打撃成績が振るわなかったのでそうなってしまった」など、ボールに運命を狂わされたことを赤裸々に明かしている。