羽田空港へ行く3つの電車、乗るべき「正解」が予想外すぎる　もはや初見殺しと話題に…

旅先で様々なカルチャーギャップに遭遇できるスポットといえば、やはり駅。エスカレーターの立ち位置や、目的地までの乗り換えに混乱した経験は誰しもあることだろう。

なお以前、X（旧・ツイッター）上では「初見殺しすぎる発車案内板」が話題となっていたようで…。

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■「初見殺しポイントが2つ」ある光景

今回まず注目したいのは「鉄道のど偏見・あるある・考察・その他小諸を募集している」という「鉄ど偏bot」（※「てつ」の字はいずれも「かねへん」に「矢」）さんが投稿した1件のポスト。

Xユーザー・はははさんから提供されたという写真を見ると、いずれも行き先が「羽田空港」と表示された、京浜急行「品川駅」ホームの発車案内板が確認できる。

そして、ポスト本文には「この3つの羽田空港行き、初見殺しポイントが2つある」と、なにやら不穏な1文が綴られていたのだった…。

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■あまりにコアな世界だった…

恐らく、大多数の人の頭には「？」が多数浮かんでいることと思うが、こちらのポストは投稿から数日で1,000件以上もの「いいね」を獲得するほど話題に。また、他のXユーザーからは「初見殺しポイント」を推測したリプライも少なからず寄せられていたのだった。

初見殺しの理由について鉄ど偏botさんに尋ねたところ、1点目は16時4分発車の「エアポート快特」にあることが判明。

その詳細について、鉄ど偏botさんは「京急蒲田駅に行く人は勿論、空港線の各駅に行こうとする人も、羽田空港駅まで強制移動させられます。駅員さんも毎度『途中駅は全て通過します』とアナウンスしていますが、誤乗車をよく見かけます」「天空橋駅が最寄りのZepp Hanedaに行こうとして、エアポート快特とエアポート急行が別物だと知らず、羽田空港まで行ってしまった経験がある人もいるかもしれません」と、具体例を挙げつつ説明している。

こちらはまだ気付けた人もいたかもしれないが、2点目になると難易度が格段に上昇。鉄ど偏botさんの口からは「先発のエアポート急行より後の、快特が先に京急蒲田駅、羽田空港駅に到着します」と、一聴しただけではよく理解できない解答が飛び出したのだ。

どうやら「16時14分発のエアポート急行羽田空港行き」のみが、道中の平和島駅で、後から来る「快特羽田空港行き」に抜かされてしまう模様。その結果、4分遅れで発車する「快特羽田空港行き」を利用した方が、結果として5分早く羽田空港駅に到着できるという。

なお、ネタ提供者・はははさんからは「16時14分発エアポート急行は直通先の京成線が始発ですが、16時18分発快特は隣の泉岳寺が始発のため、品川駅に着いた時点でエアポート急行が混雑しているのに対し、快特は着席できる可能性があります。 このカラクリを知ってる人は、エアポート急行には乗らずに快特まで待ちます」と、なんともコアな補足が寄せられていたのだった。

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■「羽田空港行き」ってそんなにあるのか…

普段あまり利用しない駅・路線に表示される「特別快速」など複数の種別を見て、「結局どれが一番早いんだ？」「この種別は自分の目的地で停まるのか？」と、不安になった経験は誰しも一度はあるだろう。

そこで今回は「京浜急行電鉄株式会社」に、今回話題となったポスト投稿を確認してもらうことに。まずは「羽田空港行き」の全種別、およびそれらの特徴について尋ねてみる。

今回話題となった「エアポート快特」は停車駅が一番少なく、日中の運行がメインとなっている。品川駅を出発したら、次の「羽田空港第3ターミナル」までノンストップなのは、先ほど話題に出た通り。

同じくポストの写真に写っている「快特」は品川、京急蒲田、羽田空港第3ターミナル、羽田空港第1・第2ターミナル駅に停車し、早朝時間帯や日中に運行している。

そして「特急」は品川、青物横丁、平和島、京急蒲田、空港線内各駅に停車し、品川方面からの「羽田空港行」は、主に日中時間帯に運行。

こちらも写真に写っている「エアポート急行」は品川、青物横丁、立会川、平和島、京急蒲田、空港線内各駅に停車し、主に朝と平日の夕方以降の通勤時間帯に運行している。

最後に「普通」は各駅停車となり、品川方面からの運行はなし。早朝・深夜時間帯に京急蒲田始発と、平日朝に横浜方面からの運行が数本あるという。

…と、計5種別にはそれぞれ固有な特徴があるワケで、日頃から京急を利用していないと…否、利用していたとしてもウッカリすると混乱・混同してしまうだろう。

また、今回話題となった「初見殺しポイント」および、はははさんの補足内容を確認してもらったところ、京急電鉄の担当者は「快特は品川駅の1つ手前の泉岳寺駅にて、北総線から来る電車に接続するため、泉岳寺始発とはいえ着席できるかどうかは分かりません」と前置き。

そのうえで「確実に言えるのは、品川駅ではエアポート急行に乗車頂くより、後続の快特をお待ち頂いた方が、羽田空港に早く到着できるということです」と、断言していたのだった。

羽田方面へ用事がある人は、ぜひ今回得た知識を活かし、効率的な移動を実現させてほしい。