『ドクターX』、2年連続放送なしの“裏事情”　「続編見たい」ネットでは待ち望む声

■女性外科医の活躍を描いた人気シリーズ

『ドクターX』は、特定の病院に属さないフリーランスの女性外科医の活躍を描いた物語。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進む米倉演じる主人公・大門未知子が、様々な難病を患う人を救っていく。

米倉のほか、西田敏行や岸部一徳、遠藤憲一、内田有紀など豪華な共演者が揃っている。2012年に第1期を放送して以来、ほぼ毎年10月クールのテレ朝の21時から放送されてきた。

だが、2021年を最後に続編は制作されていない。

9月に入り、10月から始まる新ドラマが続々と発表されている。「ドクターX枠」の木曜21時には、菅野美穂が主演を務めるドラマ『ゆりあ先生の赤い糸』が放送される。

今年も、『ドクターX』の新作にはお目にかかれないことに…。ネット上では、「終了説」も飛び交っている。

ただ、あるテレビ局関係者は、「シリーズが終了するわけではないでしょう。『ドクターX』は10年以上続く人気シリーズで、テレビ朝日の看板ドラマの一つと言っても過言ではありません。制作サイドも、続編には前向きだと思いますよ」と、話す。

なぜ、人気シリーズの続編は制作されないのか。前出のテレビ局関係者は、出演者の健康面も関係しているのではないかと推察する。

「岸辺さんは2018年に入院し、西田さんは3年ほど前から膝を痛めて長時間立つのを控えるなど、ここ数年体調を崩す人が多いんです。米倉さんも昨年、急性腰痛及び仙腸関節障害による運動機能障害と診断され、ミュージカルを降板に。今は出演者の体調を考慮し、休息期間なのかもしれません」（前出・テレビ局関係者）。

『ドクターX』の撮影はハードになることもあるようだ。「医療ドラマなので手術シーンが多く、長時間立ちっぱなしになることも少なくないです。米倉さんは役柄の設定でかかとの高いハイヒールを履いており、腰への負担も懸念されます」（前出・テレビ局関係者）。

こうした「裏事情」もあり、続編のドラマを作るのは難しいのかもしれない。

ただ、『ドクターX』の続編を待ち望む声は多い。「ドクターＸの続編が見たい」「米倉さんの歩き方綺麗で超好きだから期待しちゃう」「私、失敗しないのでまた聞きたい」「スペシャルでもいいから新シリーズ作ってほしい」といったファンの声があがっている。

もう一度、『ドクターX』の出演者全員揃って、元気な姿が見られることを期待したい。

斎藤聡人：1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に取材。飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。

仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。今期の推しは、『真夏のシンデレラ』（フジテレビ系）と『ばらかもん』（同系）。『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』（日本テレビ系）の行方も気になる毎日。

（取材・文／Sirabee 編集部・斎藤聡人）