オリラジ中田、ジャニーズ会見で“一番国民がモヤモヤしてること”を指摘 「タレントさんと事務所は一体ではない」

中田敦彦が自身のYouTubeでジャニーズ事務所の性加害問題会見の問題点を指摘。「モヤモヤ」の理由とは…。

2023/09/14 16:00


オリエンタルラジオ・中田敦彦

13日、オリエンタルラジオ・中田敦彦は自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」を更新。先日行なわれたジャニーズ事務所の性被害問題に関する会見の問題点を指摘した。



■ジャニーズ事務所が会見で謝罪

7日、都内でジャニーズ事務所は記者会見を行ない、故・ジャニー喜多川前社長による性加害の事実を正式に認めて謝罪。また、「ジャニーズ事務所」という名称は変更しない意向を示し、世間からは疑問の声があがっていた。

これらを受け、多くの大企業が雪崩を打つようにジャニーズ事務所所属タレントが出演する広告の出稿停止、広告契約解除の可能性や今後は新たに契約更新・起用を行なわないことを次々と発表している。


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■一番国民がモヤモヤしてること

今年4月にジャニーズ事務所の性加害に関する動画を配信していた中田。その頃は、まだテレビメディアはジャニーズ事務所の性加害について報じていなかったため、「とんでもない緊張感のなか、収益化も停止してなんとか動画を震えながらアップするという…」と当時の状況について明かしていた。

今回の動画では、ジャニーズ事務所の性加害問題会見までを振り返りつつ、その問題点を指摘していくことに。再発防止チームからの提言を受けて会見を開いたことについて「ジャニーズ事務所は自分たちが作り上げた再発防止チームという中で最大限厳しい要求を出させて、それに対して最大限こたえた」と説明しつつ、それに世論が納得していない理由について「本当に触れて欲しくないところだけは触れなかった。そこが一番国民がモヤモヤしてる」と指摘する。


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■「タレントさんと事務所は一体ではない」

そのモヤモヤの理由のひとつとして「メディアの体質」を挙げる。5月にテレビ東京が「タレントに問題はないので今まで通り使い続けたい」、9月にフジテレビが「タレントに問題があったわけではない。これまで通りキャスティングしていく」と説明していたことに対して、中田は「ファンのかたは喜びそうですよね、でも本当にそれでいいんでしょうか?」と問題提起する。

そして「これは芸能事務所だから話がわかりにくくなってるかもしれません」とし、タレントを商品、仕事をサービス、事務所を企業と置き換えた上で抽象化してテレビ局の声明を「私たちは商品自体に罪はないと思い、問題のある企業から仕入れを続けたいと思います」「倫理的に問題のある企業が発覚しました。それは作ってはいけない方法で商品を作っていました。しかし、商品自体は非常に売れる商品ですので、これからもこの企業と取引を続けさせていただきます」と言い換えた。

続けて中田は「これは『いかなる性加害も認めません』というテレビ局の声明と矛盾するんですよ」とコメント。その上で「タレントさんと事務所は一体ではないということです。タレントさんは罪はありません。タレントさんが辞めても使い続けますと発表することがテレビ局は大切なんじゃないですかね」と説明していた。


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■中田の解説に反響

今回の動画のコメント欄では「素晴らしい解説でした」「国民として責任を持たなきゃいけない問題だと思いました」など、中田のわかりやすい説明に対して納得の声があがっていた。

また「今までの報道番組とはレベルが違う。倫理的なアプローチだけで終わっていない論理的に日本の法律の矛盾にまで踏み込んでいる」「『少年』という存在が性被害にあったときの、日本社会の不備、性加害に対する構造的な問題。警察が機能し得ない現状の指摘は圧巻でした」といった中田の時事問題に切り込む姿勢に対して反響が寄せられている。

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(文/Sirabee 編集部・北田力也

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