ミスド初リリースの激レア「カップ麺」を実食 スープに浮かぶ“ドーナツ”の正体とは…
ミスタードーナツが初となるカップ麺の販売を開始。その味をレポートする。
10月4日から、ミスタードーナツの食事メニュー「ミスドゴハン」シリーズに新たな商品10種が追加される。中でも注目は、同店初の試みとなるカップラーメン「家で食べるミスドの汁そば」(270円、テイクアウト専用メニュー)。リリース前に試食の機会を得たので、実食レポートしたい。
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■一つだけ妙な異彩を…
2017年から「みんなのおなかにぴったりおいしい!」をテーマに、ドーナツ以外のフードメニューを「ミスドゴハン」という名称で拡充してきたミスド。
今回導入される商品は、新たに開発したもちもち食感の四角い生地にピザ定番食材をトッピングした「ピザッタ」2種、トムヤムクンやフカヒレスープなど多彩なテイストを加えた「世界のスープ麺」3種、サクサク食感と濃厚な味わいで秋冬の季節にぴったりな「季節のパイ」3種。
…そして、一つだけ完全に異彩を放っているカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」である。
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■ミスド「カップ麺」の中身
ミスドの人気メニュー「汁そば」をノンフライ麺で仕上げたのがこの商品。企画スタートから完成まで1年以上を要し、製造所はインスタントラーメン界の雄・エースコックとかなりの力の入れようで、ミスドの企画担当者も「スープにこだわり、なんども試作品を作って改善を重ねてきました」と語る。
中身は、麺と液体スープ袋、そしてかやく袋というシンプルな構成で、お湯を入れて約5分で完成する。
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■スープの出来はかなり良い
蓋をあけると、これまでミスドで食べてきた、あのシンプルで奥深い「汁そば」の香りが漂ってきた。
スープは塩味ベースで、その中にチキンとホタテのコクが効いておりウマい。麺は喉ごし良く、ノンフライ麺ならではの程よい歯ごたえ。まさに「素ラーメン」といった感じだが、おにぎりや肉まんなどを合わせれば最高のセットになりそうだ。
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■チャーシューもメンマも無いという潔さ
記者が気になったのは「かやく」。中には乾燥ねぎと、丸いドーナツ…ではなく「麩(ふ)」が入っている。粉末のお吸い物商品などで見るあの丸いやつだ。
ラーメンに麩とはなんともトリッキーだが、ミスド企画担当者いわく「ドーナツをイメージしました…」とのこと。めちゃくちゃカワイイ理由。
最新のカップ麺は、粉末+液体によるこってりスープ&具材多めが主流だが、ミスドのカップ麺は店で食べた汁そばの再現を重視し、流行の真逆をいく潔いものだった。テイクしたドーナツとこのカップ麺で、自宅ミスドを楽しむのも一つの手段である。
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■執筆者プロフィール
キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)