Z世代の「蛙化現象」は意味が違う? “誤用”に疑問の声も「悩んでる人もいるのに…」
Z世代の間でよく使われている“蛙化現象”。本来の意味に反する誤用の多さに、疑問や憤りの声が上がっている。
「Z世代が選ぶ2023年上半期トレンドランキング」の1位となった『蛙化現象』。この言葉の本来の意味について、X(旧・ツイッター)で話題となっている。
■Z世代が使う“蛙化現象”とは
29日、『大下容子ワイド!スクランブル』(テレビ朝日系)にて「意外なことで冷める恋心・Z世代に広がる“蛙化現象”」というテーマが取り上げられ、Z世代が使う“蛙化現象”の意味について触れた。
“蛙化現象”は本来「片思い中やアプローチ中は相手のことが好きだった一方で、振り向いてもらえた途端に相手を嫌いになったり、気持ち悪いと感じたりする」という意味の心理学用語で、嫌悪感を抱くきっかけは“相手から自分への好意”だ。
しかしZ世代の間では「好きな人の些細な言動を目撃した瞬間、気持ちが冷める」現象を指しているのだという。
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■“幻滅”との違いはあるのか
このZ世代ならではの使い方に、Xでは「僕の知ってる蛙化現象と違うのだけど、いつの間に意味が変わった?」「蛙化現象の意味、今そんな変遷を遂げているのか」と驚きの声が上がった。
また、「漢字2文字で、分かりやすく最適な“幻滅”って言葉があるのに、なんでわざわざ分かりにくくて長い字面にするんだ?」「だからそれは蛙化現象じゃなくてただの幻滅だってもう百億回は言ってる気がする」「『百年の恋も一時に冷める』と何が違うのかわからない」といった指摘も…。
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■「悩んでる人もいるのに…」
流行語になるほどまで一般化した言葉である一方、違う意味での使い方が広がっていることに、「蛙化現象が誤用されすぎてて、本当に蛙化で苦しんでる人が可哀想になってくる」「誤用している人を見ると真の意味で悩んでる人もいるのになあと思っちゃう」といった声も多い。
実際にこの現象に悩む人は「ほんとに蛙化現象で苦しんでる身にもなれよ」「あのどうしようもない嫌悪感で、自分のことがますます嫌いになる負のスパイラル味わってから言ってくれと思う」と憤る。
また、「言葉の意味は変化していくのは理解してるけどさ」といった声はあるものの、「これ以上誤用を広めないで、という気持ち…。本当の蛙化現象を表す言葉がなくなってしまうよ」と懸念する声も見られた。
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(文/Sirabee 編集部・今井のか)