“神宮外苑再開発の対立”で対話を可能にする方途 桑田佳祐のメッセージ

倉本圭造氏の尽力で背景を明るみにする神宮外苑再開発問題。さらに寄り添い合う途がある。桑田佳祐の言葉。

2023/10/01 22:15



■反対派に寄り添う

まず批判的に反対派に寄り添えば、反対側には、市場主義へのアレルギー的な批判がある。市場に寄り添うアダム・スミスの経済思想も、道徳的な経済を支持するもので、明治神宮に協力する企業らの姿勢も倫理性を伴うものだろう。リベラル層は、経済のポテンシャルを理解する必要がある。

一方で、より反対派に寄り添えば、「ほんもの」と言えるような善さの追求は重要だ。伝統を残すことは、より「ほんもの」と言える善さの追求につながる。リベラルであり、かつ保守の思想を理解するものだ。


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■「必要な妥協」

どうやら再開発や伐採はそれほど懸念されない面もあり、何より明治神宮内苑・外苑の経営上、有効な民間的な解決の道をとるものだと理解できそうだ。

もちろん再開発には景観の問題もあり、また木々の成長も望ましく、反対側の視点をとれば「必要な妥協」と理解すべきだろう。


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■「かけがえのなさ」

リベラルな「かけがえのない」都市づくりを追究する姿勢が広く理解される企業が現れ、増えていくならば、合意や収斂により近づくことも可能だろう。またリベラルな都市づくりのビジョンは、リベラル層自身が追究しなければいけないことでもある。

経済的価値の強さは形式性にあり、リベラルな理念の弱さは経済的価値に対する曖昧さにあるのだ。しかし、経済的価値のような功利主義に甘えることは解決への単純化でしかないだろう。

曖昧な理念に対する追究は、市場主義者以外のリベラル・保守・右・左といった曖昧な区別を超えるより普遍的な理念となるのだ。

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■桑田佳祐のメッセージ
サザンオールスターズ桑田佳祐
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