実質的には売春に近く脱税も疑われる”パパ活” 9割弱が「取り締まるべき」
かつては「援助交際」などと呼ばれた「パパ活」。性感染症蔓延への影響も指摘されているが…。
犯罪の世界は、取締りを避けるための「隠語」がつきものだ。警察用語である「ガサ入れ」などいった言葉の意味は、刑事ドラマなどの影響もあってかもはや一般用語となっている。
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■梅毒の蔓延にも影響か
法律で禁止しているはずの「売春」についても、さまざまな隠語がある。漢字を訓読みして「ウリ」といった言葉も。
また、かつては「援助交際」と呼ばれ、略して「援交」さらには「円光」や「円」などとも呼ばれる行為が、今や「パパ活」という言葉とともにはびこっている。
お茶やご飯だけのデートもあるようだが、実態としては「オトナあり」といったキーワードで売春が行われている。
抗生物質の普及により「過去の病」と考えられていた梅毒が爆発的に感染拡大している背景にも、パパ活という名の売春が影響している可能性が高い。
世間はこうした状況に対して、どのように考えているのだろうか。売る女性と買う男性、どちらに問題があるのだろう。
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■9割弱が「取り締まるべき」
Sirabee編集部が、8月27〜29日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に調査したところ、「売る女性を取り締まるべき」が10.4%。「買う男性を取り締まるべき」のほうがやや多く12.2%。
「どちらも取り締まるべき」が65.3%で、「いずれも取り締まらない」はわずか12.1%だった。
隠語によってはびこっているパパ活に対して、世間は男女ともに厳しい視線を向けていることがわかる。
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■男女でやや異なるが
なお、男女別に見てみると、男性は「女性を取り締まるべき」、女性は「男性を取り締まるべき」と考える人が多いのは理解しやすい。
また、女性は7割以上が「男女どちらも取り締まるべき」と考えており、蔓延するパパ活に対して極めて否定的な印象を抱いていることが明らかとなった。
パパ活は、売春防止法違反は当然のこと、脱税など幅広く違法行為に関連している可能性もある。性感染症対策の一環としても、警察による積極的な取締りと撲滅を期待したい。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)