7人が負傷した渋谷「スクランブル交差点」交通事故、翌日の現場は早くも危機感ゼロ
渋谷スクランブル交差点の喫煙所付近に乗用車が突っ込み、車道付近にいた7人が負傷。事故翌日、現場にはいつもと変わらぬ光景が。
7日夜、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点を走行していた乗用車がガードレール付近にいた7人をはね、運転していた20代の男が現行犯逮捕された。事故現場となったのは、渋谷区が設置した公共喫煙所の目の前。いま現場はどうなっているのか。
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■衝突の瞬間がネットに…
スクランブル交差点に進入すると、対向車線にはみ出すほど異常な半円を描きカーブしてきた乗用車。車体を立て直せないまま歩道方面に急接近し、「渋谷駅前スクランブル交差点喫煙所」前にいた7人を次々はねた。
この様子は付近の高層ビルに設置されていた定点カメラにも映っており、事故発生直後から、この動画が切り抜かれネットで広く拡散されている。
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■人が常にはみ出す喫煙所
渋谷駅周辺には合計5カ所の公共喫煙所があるが、最も人が殺到しているのがここ「渋谷駅前スクランブル交差点喫煙所」だ。
連日、喫煙所のボックスからはみ出るほどスモーカーが集まっており、密集を避けて喫煙所前のガードレールを越え、車道スペースで喫煙する人も多い。お世辞にもマナーが良い場所とは言い難く、スペースをはみ出し喫煙する男女を注意するため、ユーチューバーらによる撮影企画も数多く行われてきた。
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■事故翌日の様子は…
今回、被害にあったのはガードレールを越えた場所にいたとされる20代男性7名。突然自動車が突っ込んでくるという恐怖は計り知れないが、事故翌日、同所はどうなっているのか。
事故からちょうど1日経った8日19時、現場に到着すると多くの喫煙者が紫煙をくゆらせていた。喫煙所のボックス内は満員電車のような状況で、ガードレールを乗り越え、車道側に出て談笑する男性グループも。これまでと何一つ変わっていない様子だ。
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■恐怖感はすでに消失…?
周辺の歩道、車道には吸い殻が大量に落ちており、喫煙所内の灰皿を使わず、床に向かって灰を落とす者もいる。今回の事故で重傷を負った若者もいたが、この日いた愛煙家たちにとってはさほど気にならないニュースとして映っているようだ。
ネットでは、「あの喫煙所無くなりそうでコワイ…」と事故の影響を心配する声のほか、「ガードレールの内側なら助かっただろうね」「喫煙所ちゃんと入って吸う人増えるといいな」と指摘する声も散見されている。
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■執筆者プロフィール
キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーからスポーツまで精力的に取材しつつ、中年独身ひとり暮らしを謳歌する。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)