大田区で立ち寄ったローカル弁当店、謎多き「スポーツ弁当」は運動とほぼ無関係
大田区で発見したローカル弁当店「たきたて弁当 雪谷店」。ここで「スポーツ弁当」なる謎メニューを見つけ…。
地元に愛される地域限定のローカル弁当店。そんな人気店の一つである東京・大田区の「たきたて弁当 雪谷店」で「スポーツ弁当」なる謎弁当を発見したのでご紹介したい。
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■大通りに面した「たきたて弁当」
東急池上線・石川台駅から徒歩3分ほど歩いた場所に位置する「たきたて弁当」。
目の前には、品川区、大田区エリアと武蔵小杉エリアを結ぶ中原街道が通っており、自動車を店前に停め、弁当を買いに来る客が目立つ。
昼時になると近隣住民やビジネスマンたちの姿も。店内ではベテランのスタッフたちが注文電話をとりながら、忙しなく弁当を作り続けていた。
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■種類は120以上
同店ができたのはおよそ40年前。記者が幼稚園の頃からこの場所にあった。以前は神奈川・川崎にも店舗があったそうだが、今はここだけだという。
店内には弁当メニューがすべて張り出されており、のり弁当(540円)、焼魚弁当(780円)、かき揚げ丼(430円)といったスタンダードなものから、人気の鳥チリソース弁当(700円)、なす蒲焼弁当(700円)といった変わり種まで、合計でその数約120種。
注文を受けてから調理するのでどれもホカホカの出来立てだ。特に白米の炊き加減が抜群で、新潟産コシヒカリを大きなしゃもじでこれでもかと詰め込んでくれる。
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■スポーツ弁当って何なんだ…
中でも記者が長年気になっていたのが「スポーツ弁当」(810円)。店のかなりはじっこにひっそり見本が置いてある。
近隣にスポーツジムが多く、そんな立地から鶏のささみなど高たんぱく、低脂質な食材を使ったバランスの良い弁当かと予想したが、お店のおばちゃんいわく「いえいえ、そんなに意味のない名前なの(笑)」という。スポーツとは…。
中身は、唐揚げ、豚の生姜焼き、ハンバーグ、白身魚のフライ、ポテトサラダに千切りキャベツという構成。弁当界のオールスターのようなおかずが蓋が閉まらないほど入っていた。ちなみに弁当箱のサイズは、一般的な物より一回り大きく横長だ。
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■ご飯が進むぜ…
揚げたてのフライ系はサクサク食感が最高で、ハンバーグ、生姜焼きはじつにジューシー。濃いめの味付けがガンガン白米を進めさせる。当初想像していたヘルシーな弁当とは全く違ったが、“茶色”多めな男子にはたまらない逸品だった。…摂取したカロリーでスポーツに燃えよ、というメッセージなのかも。
ひさしぶりに同店に寄った記者は、近くに住む親族のために弁当を合計4個買ったところ、会計はジャスト税込3,000円。「まぁ、ぴったり。今日は良いことがあるかもね」と、ニッコリ笑顔を見せてくれた店員さんのフレンドリーさもこの店が人気な秘訣である。
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■執筆者プロフィール
キモカメコ佐藤:1982年東京生まれ。『sirabee』編集部取材担当デスク。
中学1年で物理部に入部して以降秋葉原に通い、大学卒業後は出版社経て2012年より秋葉原の情報マガジン『ラジ館』(後に『1UP』へ名称変更)編集記者。秋葉原の100店舗以上を取材し、その後『ねとらぼ』経て現職。コスプレ、メイドといったオタクジャンル、アキバカルチャーを精力的に取材中。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)