約6割が新たな名称を認識しているが 「“スポーツ”ではしっくりこない」という人も
「スポーツ」は自発的に楽しむものでもあり、「体育」よりも広い意味を持つ。
全国的に曇天や雨模様の地域が多かった今年の「スポーツの日」。「体育の日」から名称が変更となって3年余りが経過したが、新しい名称はどのくらい浸透しているのだろうか。
■「体育の日」が「スポーツの日」に
Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女1,000名を対象に実施した調査では、全体で60.4%の人が「“体育の日”が“スポーツの日”に変わったことを知っている」と回答した。
なお男女別に見ると、男性は59.8%、女性は61.0%という結果になっている。
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■スポーツ大会があるのかと勘違い
編集部が話しを聞いた30代の女性は、「子供が学校から持ち帰った行事予定表を見て、スポーツ大会があるのかと勘違いをしたことがあり、この名称変更はよく覚えています」と述べた。
大人になってから名称変更されたり、日付が変わったりしたものは、うろ覚えなものが多いという彼女だが、「スポーツの日」は自身の勘違いがあったお陰ですんなり頭に入ったという。
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■「スポーツの日」という響きに慣れない
名前や日付が変更されると覚えにくいという40代の女性は、「祝日が決まった日付ではなくなったり、名前が変更されたり、新たに追加されたりすると、頭の中で混乱してしまって覚えにくいなぁと感じてしまいます」と述べた。
「10月10日=体育の日」で学生時代を過ごしたので、第2月曜日に変わってからなんとなく祝日のインパクトが弱まった気がしていたところに、名称まで変更となり、未だに「スポーツの日」という響きに違和感を抱くことがあるという。
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■「スポーツ」は「体育」よりも意味が広い
1964年の東京オリンピックで開会式が行われた10月10日を、2年後の1966年に国民の祝日に定めたのが「体育の日」の始まりだ。2000年からは「ハッピーマンデー制度」の適用で10月の第2月曜日となり、2020年1月1日より国民の祝日に関する法律が施行されたことにより、名称が「スポーツの日」に変更されている。
「スポーツ」には自発的に楽しむという意味もあり、「体育」よりも広い意味を持つことが変更の理由とされており、その趣旨も、「スポーツに親しみ、健康な心身を培う」から、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」に改められている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・蒼羽 結)
対象:全国10代~60代男女1,000名 (有効回答数)