クマ親子が配送中のバンを襲いドーナツを爆食い 野生動物も惹きつける美味しさ?
野生のクマの親子がクリスピー・クリーム・ドーナツを略奪。軍事基地を我が物顔でうろつく姿が話題になった。
アラスカの軍事基地で、コンビニエンスストアに商品を配送中のクリスピー・クリーム・ドーナツのバンが、2頭のクマによって襲撃され、積んでいたドーナツを食べられてしまった。『The Guardian』『CBS News』などの海外メディアが報じている。
■バン襲撃者はクマの親子
エルメンドルフ・リチャードソン統合基地にあるコンビニエンスストアの店長シェリー・デアノさんによると、バンを襲ったのは母親のクマと、小さな子グマの2頭だったという。
ドライバーが荷台のドアを開けっ放しにしており、近くをうろついていた2頭はバンに侵入。おそらく20分ほどの間その場にとどまり、「戦利品」を漁っていたそうだ。
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■甘いドーナツに舌鼓
デアノさんは「私はバンの側面を叩いて大きな音を出しましたが、クマたちは動きませんでした。中からは、親子がバンの荷物をこじ開ける音が聞こえてきました」と語った。
クマたちはデアノさんのささやかな抵抗をまるで気にしていない様子で、コンビニに配送されるはずだったドーナツやその他のペストリーに夢中になっていたという。
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■店はより慎重な対応に
基地の警備員が呼ばれ、大きなサイレンの音を鳴らすことでようやくクマたちはバンから出た。コンビニエンスストアとガソリンスタンドの間をさまよい、やがて森の中へ消えていったという。
デアノさんは「基地周辺でクマが目撃されることは珍しいことではないが、このようなことが起こったのはこれが初めてです」と述べ、現在は配達ドライバーは必ずドアを閉めていると付け加えた。
また「店に入る時も帰る時も慎重になっています。ゴミ出しをする時は、特に暗い時はペアで行っています」とも語った。
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■ドーナツを食べるクマに驚き
同基地の広報担当者であるレクシー・スミス大尉は、「野生動物は私たちの隣人かもしれないが、人間の食料源に引き寄せられるべきではありません」とコメントしている。
また、SNSでは「クリスピー・クリーム美味しいよね、わかる」「クマもドーナツ食べるんだ」「軍事基地に侵入して、泥棒して帰るクマすごい」などのコメントが寄せられた。