ジャニー喜多川氏の性加害問題、ファンは薄々察知してた? 「見ないふりをした」悲痛な声も…
ジャニー喜多川氏の性加害問題、ファンはどれくらい知っていたのか。とある女性が明かす胸のうちとは…。
17日、ジャニーズ事務所が「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に社名変更した。「ジャニーズ消滅」にショックを受けるファンも多い。
ファンは、以前からジャニー喜多川氏の性加害問題を察知していたのか調べてみると…。
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■1980年代から噂に…
ジャニー氏の性加害問題は、1980年代から噂されていた。88年に元フォーリーブス・北公次さんが著書『元光GENJIへ 元フォーリーブス・北公次の禁断の半世紀』(データハウス)で、ジャニー氏から性的行為を強要されたと告発。
1999年には、『週刊文春』が実際に被害を受けたとされる元ジュニアの証言をもとに複数回報じたが、テレビや新聞では大きく扱われなかった。今年3月にBBCが特集番組で性加害問題を報道し、元ジュニアのカウアン・オカモト氏らが被害を告白したことで、大々的に取り上げられるように。
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■性加害問題の噂は周知だったのか?
長年、メディアは沈黙していたものの、旧ジャニーズを応援していた熱狂的ファンはどれほどこの問題を察知していたのだろうか。
Sirabee編集部は、全国10~60代の男女1,000名を対象に「ジャニー氏の性加害問題についてファンは知っていたと思うか」に関する調査を実施した。
「ほとんど知らなかった」と思った人が12.6%なのに対し、「ほとんどが知っていた」が23.2%、「一部は知っていた」は41.6%と「ファンは知っていた」と推測する人が多い結果に。“ジャニーズ内に性加害があるのでは”とファンが長年不安を覚えていたことを、多くの人が予想しているのだ。
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■「信じたくなかった」ファンの思い
実際、ファンは一連の性加害問題についてどの程度知っていたのか。学生時代から嵐の大ファンだという30代女性のAさんに話を聞いた。
Aさんは、「10代の頃、ネットで見てなんとなく知っていました。でも、テレビでタレントが楽しそうにジャニーさんについて話すのを見て、信じられませんでした。というより、心のどこかで『ウソであるはず』『信じたくない』という気持ちがあって目を背けていたのかもしれません…」と表情を曇らせる。
Aさんによれば、バラエティ番組で、タレントが話すジャニー氏から「天然なおじいちゃん」を想像していたという。そんなイメージと「裏の顔」が結びつかなかったのだろう。
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■お別れ会を見て涙を流すも…
ジャニー氏は2019年に逝去し、同年東京ドームでお別れ会が行われた。タレントや関係者が参列する部とは別にファンも参列できる「一般の部」も設けられ、当日は8万人以上が参列。日本中がジャニー氏の死を悼む空気だった。
Aさんは当時のことをこう振り返る。「ニュースでタレント達がジャニーさんとの思い出を語る姿を見て、自分の親戚が亡くなったような感覚になって泣いてしまいました。今思えば、騙されたような気持ちです。ジャニーさんに対してはもちろんですが、この問題をよく知ろうとしなかった、捉え方によっては見ぬふりをした自分に腹が立ちます」(Aさん)。
自らが犯した問題で「ジャニーズ」を消滅させ、たくさんのファンの心を傷つけたジャニー氏の罪と、ジャニー氏存命時に追及できなかった報道各社の責任はあまりにも重い。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)