小学校でスラッシャー映画『プー あくまのくまさん』上映 児童らがトラウマに
小学校が子供に「くまのプーさん」を上映するも慌てて中止? プーさんはプーさんでも中身は19歳以上推奨のゴア映画。
アメリカ・フロリダ州の小学校で、『くまのプーさん』やその仲間が人を殺害して暴れまわるゴアスラッシャー映画『プー あくまのくまさん』が児童に向けて上映され、問題となっている。
『Miami New Times』『CBS News』などの海外メディアが報じた。
■あの「プーさん」が殺人鬼?
映画『プー あくまのくまさん(原題:Winnie the Pooh: Blood and Honey)』は、原作小説の著作権が切れてパブリックドメインになったことで、2023年に作られたスラッシャー映画だ。
キャッチコピーは「はちみつはもう飽きた」とあり、クリストファー・ロビンが大学進学でプーの元を去った後、自分たちが捨てられたと思ったプーと仲間たちが人間に「復讐」する物語になっている。
関連記事:児童が書いた「殺害リスト」に息子の名が… 学校の甘い対応に保護者が激怒
■子どもたちのトラウマに…
フロリダ州マイアミ・スプリングスのチャータースクール「Academy for Innovative Education」では、2日にこの映画を見てトラウマになった子供が急増し、保護者が苦情を訴えていた。
保護者の1人であるミシェル・ディアスさんいわく、映画はおよそ20分から30分間上映され、児童たちが映画を楽しめないと不満を訴えた後も上映は続行されたそうだ。
関連記事:久間田琳加、ラジオ番組で朗読に初挑戦 「児童書の読み聞かせ」がテーマ
■子供向けでない要素が満載
映画レビューサイトによると、同映画にはプーやピグレットが人間の頭をハンマーで叩き、首を切断し、女子大生を薪割り機に送り込むといった凄惨な殺害シーンが含まれているという。
また、保護者向けにレーティングを提供しているコモンセンスメディアは「刺す、顔を引き裂く、目玉が飛び出す、女性が攻撃された時、胸が見えることもある」と、作品の内容について説明している。
同団体はまた「『Fuck』や『Shit』といった単語も散発的に使用されている」と指摘している。
関連記事:故意に急ブレーキかけたスクールバス運転士を起訴 「子供が静かに座っていないから」
■後半は見せていないからセーフ?
学校長はメディアに対して「何が上映されているかわかると、先生はすぐに映画を止めた」と述べ、この映画で陰惨なシーンはほとんど後半に起こる、と付け加えた。
上映される映画はあくまでも生徒たち自身が望んだものとされているが、そもそも『プー あくまのくまさん』のレーティングは19歳以上が推奨となっており、とても小学生向けとは言えないだろう。
保護者のディアスさんは、それが児童にとって適切なものだったか再確認するべきだったと主張。そして学校側は、この件で動揺した生徒たちにカウンセリングを受けさせたと語っている。
・合わせて読みたい→故意に急ブレーキかけたスクールバス運転士を起訴 「子供が静かに座っていないから」
(文/Sirabee 編集部・びやじま)