普通の味付けのりがネットで話題 その「正体」を知った時、誰もが驚愕することになる…
10月28日から大丸梅田店で個展が開始されたアート界大注目の木彫り職人。ネットではその作品が大きな話題を呼んでいる。
朝ごはんにご飯に巻いて食べる人も多い味付けのり。そんな普通の味付けのりにしか見えない画像が、今ネットで反響を呼んでいる。何故か…?
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■普通の味付けのり…だよね…?
「木彫りで味付けのり(袋付き)を作りました。」とコメントを添え、木彫りで作った「味付けのり」の動画をX(旧・Twitter)に投稿したのは、木彫りであっと驚くようなものを作っているクリエイター・キボリノコンノさん。
どう見ても味付けのりと透明な袋にしか見えないのだが、作品を裏返した時には確かに木材…! すごい…。
それにしても、味付けのりのパリパリした質感や、フィルムの透明感など、再現度があまりにも高く驚かされる。
ひっくり返すと… pic.twitter.com/WIRxqdgg1Z
— キボリノコンノ (@kibori_no_konno) October 31, 2023
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■「ご飯が食べたくなる」と反響
木彫りで制作された味付けのり(袋付き)の素晴らしいクオリティに感激したXユーザーは数多く、ネットでは「感動しました」「とてつもない技術力」「この動画を見ないと木だとは思えない…」と大反響。
また、のりの質感に注目するユーザーもおり「ご飯が食べたくなる」「旅館の朝ごはん会場に1つぐらい忍ばせて陰から見ていたい」という声も…。
記者はそんな木彫り&着彩の天才である投稿者・キボリノコンノさんを取材した!
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■これまでの集大成となる作品を
今年の4月からプロの木彫り作家になったキボリノコンノさん。そもそも何故今回、この作品を作ろうと思い至ったのか?
「これまで身につけてきた技術やアイデアを組み合わせた集大成となる作品を作りたいと思い、透明なフィルムや薄い海苔を表現したいと思ったからです」
では、この作品のリアル感を出すために、どのような工夫や苦労があったのだろうか?
「海苔の薄さを表現するため、以前作った習字の作品の半紙の表現を生かして、端の部分だけを薄く彫刻するという技法を使いました。また、透明なフィルムを表現するため、以前作ったヨックモックのシガールの作品の袋の表現に加え、透明感を出せるように絵の具と色鉛筆を使うことでよりリアルな光の反射や影の表現をすることができました」
これまでコツコツ作品を制作し、磨いてきたスキルが、この作品には存分に生かされている。このリアルさの裏には、確かな技術と制作経験の裏付けがあるのだ。
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■家の中でできる趣味として自己流で始めた木彫り
この作品にかけた製作時間は、彫刻が7時間、着色が3時間の合計10時間。そんなキボリノコンノさんが木彫りを始めたのは、約1年半前の2021年9月。
「コロナ禍で趣味の卓球をする機会が減ってしまったことから、家の中でできる趣味として木彫りを始めました。木彫りは誰かに学んだり動画などを見ることなく、自己流でやっています」
目を疑うように斬新でリアリティ溢れるキボリノコンノさんの作品。アート界からの注目も高く、今秋からは念願の全国巡回個展も始まっている。10月24日に閉幕した東京会場は大盛況で終わり、現在は場所を大阪会場(大丸梅田13階)に移し11月20日まで開催している。
木彫りの持つ無限の可能性を、この機会にぜひ間近で感じてみて欲しい。
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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ)