新語・流行語大賞、旧ジャニーズ問題の「性加害」ノミネートに批判の声 「いいわけないだろ」
新語・流行語大賞の候補30語が発表された。スマイルアップからは「NGリスト/ジャニーズ問題」「性加害」が入り物議を醸している。
今年最も話題となった言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語が2日に発表され、スマイルアップ(旧:ジャニーズ事務所)関連で「性加害」が選出された。
■「憧れるのをやめましょう」「A.R.E.」
今年は、MLBロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の「憧れるのをやめましょう」、セントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバー選手の「ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー」と、日本が3大会ぶり3度目となる優勝を果たしたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)からノミネートされる。
さらに、プロ野球阪神タイガース・岡田彰布監督の「A.R.E.」も。優勝を「アレ」と表現したことが浸透し、チームの今季スローガンにもなった。
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■ジャニー氏の性加害問題
野球関連のワードが目立つが、スマイルアップからも「NGリスト/ジャニーズ問題」「性加害」が入った。
創業者の故ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れたスマイルアップ。10月2日に行われた事務所による2度目の会見後には、運営を委託していたFTIコンサル社が指名記者のNGリストを作成していたが発覚した。
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■「いいわけないだろ」批判の声
社名変更、所属タレントが出演する広告の出稿停止など、世間に大きな影響を与えたのは間違いない。
しかし、被害者もいる中でネガティブな「性加害」がノミネートされたことに、X(旧・ツイッター)上では「性加害を流行語にしていいわけないだろ」「事務所は真っ当に問題と向き合っている中で、このノミネートって許していいの?」「性加害を流行語としてノミネートしてる時点で終わってんだろこの企画」と疑問や批判の声が噴出している。
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■やくみつるらが選考委員
同賞では、1年間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を突いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年表彰する。
選考委員は、金田一秀穂(杏林大学教授)、辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)、パトリック・ハーラン(お笑い芸人)、室井滋(俳優・エッセイスト・富山県立高志の国文学館館長)、やくみつる(漫画家)、大塚陽子(『現代用語の基礎知識』編集長)。
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(文/Sirabee 編集部・荒井どんぐり)