有吉弘行と千鳥の時代がお笑い界を再生させる理由 21世紀型芸人の活躍
コア視聴率や『紅白歌合戦』の司会の大抜擢からなる、有吉弘行と千鳥ら21世紀型芸人らによる、お笑い界のある程度の再生。
『第74回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で有吉弘行が司会に大抜擢された。『FNS27時間テレビ 鬼笑い祭』(フジテレビ系)で好成績を収めた千鳥と併せ、これからのお笑い界を分析したい。
■有吉の紅白司会大抜擢
『紅白歌合戦』の司会に有吉が大抜擢された。奇しくもちょうど麒麟の川島明が『川島&ノブ ウダ馬なし』(関西テレビ)で話していたように、紅白の司会はまさに「司会者のトップ」。
しかも、芸人が紅白の司会をやるとなれば、内村光良のような番組の顔としての役割が期待されるだろう。内村から直接継ぐように、ここ15年程度で大きく成長した有吉に大役が任されたのだ。
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■「27時間テレビ」を成功させた千鳥ら
有吉の紅白司会大抜擢に先駆けて、最近大きな成功を収めた中堅的な芸人がいる。『FNS27時間テレビ』の千鳥らのMCも大抜擢だった。
こちらも紅白司会と同様と言わんばかり、いやそれ以上に、北野武・タモリ・明石家さんまのビッグ3やナインティナインでなくては務まらない極めてハードルの高いポジション。
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■コア視聴率による改革
千鳥らの大抜擢を可能にしたのは、おおよそ50歳以下の「コア視聴率」という指標である。これまで通りの世帯視聴率では今年の「27時間テレビ」も歴代で下から2番目の視聴率であるが、より正確な視聴率である個人視聴率や、コア視聴率では確かに十分な高視聴率となる。