権藤博氏、下柳剛氏に伝授した“困ったときに投げる球”を告白 「真ん中に…」
権藤博氏が下柳剛氏に伝授した「投げる球がなくなったとき」に投じるべきボールを力説。
■遅い球を投げるのは「怖い」
下柳氏は「怖いよ、遅い球を投げるなんて。めっちゃドキドキしながら真ん中に投げるんだから」と笑う。
すると「私は選手に戦い方を教えている。ああせい、こうせいと言わなくてもできるからプロに入ってきているわけじゃないですか。言うのはどうやっておまえの持っているもので戦うか」と権藤氏は語る。
そして「人ぞれぞれに戦い方は違うわけです。だからシモに言ったのは『まっすぐ真ん中緩い球』」と話した。
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■味をしめたら…
話を聞いていた下柳氏は「関係ないときにスっと投げたら、なに余裕をこいているんだって言われるんだ。困ってないときに投げるなと言われる。1回味をしめたら、ついついすぐ使いたくなる」と振り返る。
すると権藤氏は「ストライクを取るとさ、次フェ~とやりたくなるわけ。困ってもいないのに緩い球を投げるな、なに投げてもファール、ツースリーになって投げる球がないとき、困ったときにまっすぐ真ん中だと言っているのに。このバカタレがと」笑っていた。
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■投手コーチとして高い実績
権藤氏は現役時代新人で35勝19敗防御率1.70という驚異的成績を残し、2年目も30勝を達成。中日ドラゴンズのエースとなるが、酷使の影響で投手としては5年という短命に終わった。
現役引退後は投手コーチとして下柳氏や吉井理人・千葉ロッテマリーンズ監督など多くの選手を育成。1998年には横浜ベイスターズ監督に就任し、チームを38年ぶりの優勝・日本一に導いた。