ロマン溢れすぎている… ものすごい透明感の「水没都市」がネットで話題に
大都市の未来の姿かもしれない…美しくも情緒深い水没都市の世界。
アトランティスに代表されるように、古来より残る伝説がロマンを感じさせる「水没都市」。今ネットでは、そんな水没都市を実際に作ってしまったある作品が「センスの塊」と話題を呼んでいる。
画像をもっと見る
■いずれ迎えるかもしれない未来の姿…?
「私の世界へご案内します」というハッシュタグと共に「水没した世界です」と、コメントを添え、ジオラマ作品を投稿したのはX(旧・Twitter)ユーザーのMASAKIさん。
作品をじっくり見てみると、廃墟となったビル群や商業施設のような建物、送電塔などが透明な海に沈んでおり、海部分は透明感があり水面は波立っている。実際に現代の街が水没したかのような不思議な感覚がこの作品にはあった。
未来の都市はいずれこうなっていくのだろうか…そんなロマンと衝撃を覚えるアート作品だ。
#私の世界へご案内します
水没した世界です。 pic.twitter.com/PBbvscKXd5— MASAKI (@MasakiSe) November 9, 2023
関連記事:MLBドジャー・スタジアムの“水没”動画に驚愕、その真相は… デーブ・スペクター「じつは錯覚」
■「ウォーターワールド」と反響
この美しすぎる水没都市のジオラマに心動かされた声は多く、Xユーザーからは「やっぱ凄いです…!」「ウォーターワールド」と大反響。模型好きユーザーからの絶賛の声が多かった。
記者は、そんなジオラマファンにリスペクトされる投稿者・MASAKIさんを取材した!
関連記事:体育教師による体罰で女子生徒が歩行不能に 父親が「懲戒処分を」と怒り露わ
■面白い表現を探求して
そもそも水没した世界を表現しようと思ったきっかけは何だったのか。
「私はもともとプラモデルを使ったジオラマを制作していました。2015年頃に発売された『ジオクレイパー』というビルのコレクションフィギュアみたいなものをジオラマの素材に使えないかと買っておいたのですが、どんなプラモデルともスケール感が合わせづらく、それ単体で面白い表現が出来ないかと作り始めたのが水没ジオラマです」(MASAKIさん)。
その作品がTwitterでバズり、このシリーズを続けて作るのも面白そうだと考え今日まで作り続けているという。確かにジオクレイパーは普通サイズのプラモデルとはスケールが異なるかもしれない。それを活用して大胆な表現に踏み込んだことで、新たな独自の世界観が生まれたのだ。
気になる制作についても伺った。
「水の表現はエポキシ系の透明レジン(2液混合タイプのもの)を使用して製作しています。ジオラマ自体は最初は手作りで作っていましたが、細かな表現と製作スピードアップのために最近は3Dプリントを活用するようになっています」(MASAKIさん)。
詳しい作り方はMASAKIさん自身の書籍に載っているので、興味のある方はそちらを見ると参考になる。
関連記事:松丸亮吾、シンクの排水口から“生えてきたモノ”に驚き 「ちょっと待って」
■力強く生きている人の息吹や生命力を
水没した世界を制作するうえでこだわっている部分とは?
「水中と水上にある2つの世界の二面性を同時に表現するというところと、世界をスパッと切り取ったような直線感を表現する所ですね。文明が崩壊してそうな世界でも、力強く生きている人の息吹きや海棲生物などの生命力など感じて頂けると嬉しいです」(MASAKIさん)。
11月28日からは、東京・銀座 蔦屋書店の展示イベント(12月25日まで)で水没ジオラマの展示販売も行われる。お近くの方は実物を観に行ってはいかがだろうか。
・合わせて読みたい→松丸亮吾、シンクの排水口から“生えてきたモノ”に驚き 「ちょっと待って」
(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ)