秋葉原のガルバ・コンキャバに出没する“異質”な男性グループ 「彼らの狙いは営業」
秋葉原の一部コンカフェ、コンキャバに出現する“異質”なグループ客。彼らはなぜ店に通うのか。
東京・秋葉原で人気を博すメイドカフェ&バーを中心としたコンセプトカフェ群。客単価の高いガールズバー店が隆盛を極め、彼女たちの給料も上昇する中、各店には“今までいなかった客層”が訪れるようになってきているという。
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■突如増え始めたイケメングループ
秋葉原にコンセプトカフェを細かく分けると、フードメニューなどを豊富に用意しているカフェ&バー形態のメイドカフェ、夜を主戦場にするアルコールメインのガールズバー・キャバクラ系に大分できる。前者は客単価がおよそ1,000円~2,000円、後者は同5,000円~10,000円程度であり、ここ10年でガールズバー・キャバクラ系店舗が急拡大しているのが実情だ。
とあるガールズバーの20代女性キャストを取材すると、最近、同店には“異様”なグループ客が出入りするようになったという。
「アキバのガルバに通うお客さんは、単身で来られるオタク系の人がメインで、次いで飲み会帰りのおじさん、お兄さんグループ。ワイワイトークしつつみんなで二次会を楽しんでいるという感じです。そんな中、最近明らかに増えているのがイケメンの男性グループです」(20代コンカフェ嬢)。
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■その正体は…
このコンカフェ嬢は、それら男性グループの正体をホストだと話す。
「私が接客した2人組の男性は、自分から歌舞伎町のホストだと明かし、酒の飲む量も、キャストの盛り上げ方も明らかに凄かったんです(笑)。盛り上げ方を知っているというか、金払いもすごく良くて、私含めカウンターについたキャストはみな喜んでいました」(20代コンカフェ嬢)。
話によれば、出勤日でないオフ日のホストがぽつぽつと出没しているという。なぜ彼らは秋葉原まではるばるやってきたのか…。
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■コンキャバ内で広がるホスト通い
数年前、とある人気コンカフェの女性たちがホスト通いしているという情報を聞いたことがあった。もちろん行くことは個人の自由だが、逆にホストが“アキバ通い”しているという流れは珍しいように思える。秋葉原にあるコンセプトキャバクラ(コンキャバ)で働く20代女性は、一連の流れを「おそらく彼らの狙いは営業」と推測する。
「うちの店にも歌舞伎町のホストに通っている女性キャストが多く、一人がまた一人を誘い、どんどんホスト通いの輪が広がっていきました。ホストたちは、“お返し”としてその子の店へ行ってボトルを入れ、再びホストクラブへの来店を呼び掛けています。アキバのコンカフェ嬢、コンキャバ嬢も稼ぐ子は月80~100万円近く稼ぎますので、まだホストに行ったことない子は良い営業相手ということなんでしょう。私も帰り際『今度良かったら店に来てよ』と言われましたし…」(20代コンキャバ嬢)。
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■金欠コンキャバ嬢は「給料日払い」の荒業
また、一部の女性キャストたちは、どっぷり“ホスト沼”に浸かっているとも。前述のコンキャバ嬢は、内部事情を明かす。
「うちの店は、特別に給料の『日払い支給』があります。通常は月単位で給与が支払われますが、あまりに金欠で今日働いたぶんを退勤時に支払ってほしいという要望が複数あったからです。通常なら月末に1~2万円ほど支払われるその日のギャラが、日払いになると激減して固定で6,000円。それでもそれを手に歌舞伎町へ行く子も少なくないんです」(コンキャバ嬢)。
極度の金欠状態でも通ってしまう精神状態は少々危険なようにも…。
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(取材・文/Sirabee 編集部・キモカメコ 佐藤)