日本一矛盾した信号機、どう運転すれば良いのか… 県警の明かす「誕生秘話」に思わず納得
「青信号と同じ」状態にも関わらず、周りくどい表示をしている信号機。所轄の警察署に、ことの経緯を尋ねてみると…。
この世には「対になった概念」が多数存在し、その多くは両立が難しく、ときには不可能であるケースも珍しくない。たとえば「右を向きながら左を向く」といった具合にだ。
以前X(旧・ツイッター)上では、「全方向に進める赤信号」が話題となっていたのをご存知だろうか。
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■実質「青信号」の赤信号
今回まず注目したいのは、魅力的な動画をアップしたりと、海洋生物に関する活動に取り組んでいるXユーザー・でんかさんが投稿したポスト。
「逆に何したらダメなの」と意味深な1文の綴られた投稿には、信号機が写った写真が添えられている。一見すると単なる赤信号なのだが、よく見ると…。
なんと、青色で灯火された矢印が「左」「前方」「右」の3方向を示していたのだった。
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■「赤信号の意味」に混乱する人続出
車両は対面する信号が赤色を表示していても、青色の矢印が示す方向には進行できる。
しかしその場合も「左折か直進のみ」や「右折のみ」といった具合に、進行方向は限定されるもの。今回のように「3方向(全方向)に進める」のであれば、そもそも青信号を表示すれば良いのでは…と、多くの人が疑問に感じたことだろう。
実際こちらのポストは、投稿から数日で1万件以上ものリポストを記録するほど大きな話題に。他のXユーザーからは「どこに向かう人に対しての赤信号なのか…?」「何なんだこれは」「バック禁止ってこと?」など、戸惑いの声が多数寄せられていた。
そこで今回は、件の信号の正体を探るべく、ポスト投稿主・でんかさん、ならびに信号を管理する「三重県警察」に詳しい話を聞いてみることに。その結果、信号の「意外な過去」が明らかになったのだ…。