「加湿器の水」は浄水か水道水か? 若い世代では誤った理解も
乾燥する冬には欠かせない加湿器。入れる水は水道水より「きれいな水」にしたくなるものだが…。
冬本番を迎え、気温が下がると同時に空気中の湿度は低下する。空気が乾燥しやすい季節だ。加湿器や空気清浄機の加湿機能を活用している人も多いだろう。
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■6割が加湿器を使用
Sirabee編集部が、12月1〜8日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「加湿器」について調査したところ、60.8%が「加湿器を使用している」と回答した。やはり、日本の冬の乾燥具合はかなり厳しいことがうかがえる。
湿度を保つことは、新型コロナやインフルエンザなどのウイルスの感染力を下げる効果も期待されており、加湿器を使う人が増えているのかもしれない。
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■使う水はどれ?
少なからぬ人が使っていることがわかった加湿器だが、その水にはどのようなものが使われているのだろうか。今回、加湿器を使用している人を対象に調査してみると、興味深いことがわかった。
ほとんどの世代で8割前後が使用しているのは「水道水」。10〜20代では22.0%が「浄水」と回答している。ミネラルウォーターを使用している人もわずかにいるが、1割に満たない。
飲んで美味しい浄水やミネラルウォーターを使いたくなる気持ちもわかるが、実際には何が正しいのだろうか。
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■水道水以外は危険
加湿器の中には、場合によってはかなり長い時間、水が貯まったままになっていることがある。その際、塩素消毒された水道水であれば雑菌の繁殖を抑えることができる。
ところが、塩素が除去された浄水やもともと入っていないミネラルウォーターの場合は雑菌が繁殖しやすい。家電メーカーや自治体も、とくに加湿器で殖えやすく肺炎の原因となるレジオネラ菌について注意喚起を行っている。
今回、多くの人が正しく水道水を使用しているが、注意していただきたい。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)