【DeNA】今オフは森唯斗、中川颯ら4名の“バリュー補強”に成功 準備力を最大限に駆使したフロント戦略
今年、19年ぶりに日本一に輝いた横浜DeNAベイスターズ。来シーズンに向け戦力外となった森唯斗、中川颯、堀岡隼人、九鬼隆平の計4名を獲得。実力者を次々と補強できた裏にある地道な努力とは…。
前半戦は快調に飛ばし、1998年ぶりの優勝に期待が大きく膨らんだ2023年のベイスターズ。しかし次第に失速し、結果的にはリーグ戦3位で終了。クライマックスシリーズでもファーストステージで敗退し、“横浜頂戦”を掲げたシーズンは幕を閉じた。
■戦力外から4名補強
オフには今永昇太がメジャー挑戦を表明し、セ界を席巻したトレバー・バウアーの去就も不透明。
来シーズンの先発ローテーションが心配される中、ベイスターズフロントは、戦力外となった元ソフトバンクの森唯斗、元オリックスの中川颯、元巨人の堀岡隼人の3名の投手と、元ソフトバンクの九鬼隆平捕手1名を獲得した。
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■元セーブ王を5000万円で獲得
彼らの入団会見の際、常務取締役チーム統括本部の萩原龍大本部長は「プロスカウトに戦力外になる可能性のある選手のリスト」を元に戦力補強を行っていると何度も説明。
森唯斗の入団会見でも「我々が一番先に声をかけさせていただいたことは確か」と早々に準備していたことで迷いなく接触し「最初に連絡をしてくれたところに行こうと決めていた」と腹を決めていた森のハートを撃ち抜くことに成功。470試合登板で優勝経験抱負な元セーブ王を破格のの5000万円でゲットした。
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■今オフからの地道な取り組み
同じく中川颯のケースでも「リストの中でも上位に入ってくる選手。正直出てくるとは思っていなかったのですけれども、出てきたでであればすぐ獲得したいと」とスタートダッシュを決め込んだ。結果今シーズンウエスタン・リーグながら防御率1.38と数字を残した、地元横浜出身の希少なサブマリンを手に入れた。
堀岡と九鬼も「リスト上位」の選手で、ともに育成ながら「早く支配下を」と新天地での活躍を虎視眈々と狙っている。いずれにおいても「早期に動けたことが獲得に繋がった」とプロスカウトを中心とした日頃の働きが実を結んだことは確か。
安価で確実な実力者を次々と補強できた裏には、シーズン中からの地道な取り組みが隠されている。
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■執筆者プロフィール
萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。
23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。
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(取材・文・写真/Sirabee 編集部・萩原孝弘)