ジャニー喜多川氏、幼い男の子にショックを与えた「非情な手口」 普段の性格とのギャップも…

今年、性加害問題で物議を醸したジャニー喜多川氏。生前の彼はどんな人物だったのか…。

2023/12/29 04:15


ジャニー喜多川

2023年、様々なニュースが起きた。中でも、スマイルアップ(旧:ジャニーズ事務所)の創業者・ジャニー喜多川氏が生前行った性加害問題は、大きな物議を醸した。

かつてはギネス世界記録にも認定された(※今年9月に削除)ジャニー氏の「裏の顔」とは──。

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■未来の顔を予想できる「審美眼」

近藤真彦、少年隊、光GENJI、SMAP、TOKIO、嵐…。ジャニー氏は少年達の中から「光る才能」を発掘し、数々のスターを誕生させてきた。ある芸能事務所関係者は、「一連の性加害問題は絶対に許されることではありません」と前置きしつつ、ジャニー氏の能力をこう評する。

「ジャニー氏自ら膨大な履歴書に目を通すことも多かったのですが、彼が見るのは今の顔ではなく、未来の顔でした。5年先、10年先の顔を予想できる力があると言われていたんです。実際、事務所に入ったばかりの頃は公園で遊んでいるような“普通の男の子”でも、成長するにつれて顔つきが変わったり、独特のオーラが出る人もいました。たくさんの応募者の中からそういう男の子を見つける力は唯一無二のものだと思います」(芸能事務所関係者)。


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■ジュニアにショックを与えた「手口」

そんな独特の「審美眼」を持つ一方、ジャニー氏は1950年代から2010年代半ばまで性加害を繰り返してきたという。前出の芸能事務所関係者は、普段のジャニー氏の人柄とギャップが大きかったのではないかと推察する。

「大手事務所の社長でありながら、ジャニー氏はジュニア(旧:ジャニーズJr.)やデビューしたタレント達に自分に対する敬語の使用を禁じ、孫のような距離感で接していました。芸能活動を始めたジュニアは、右も左も分からず、不安や緊張もあったことでしょう。フランクに接するジャニー氏に安心した子も多かったと思います。それだけに、性加害を受けた子供達は普段の『優しいおじいさん』とのギャップにショックを受けたのではないでしょうか」(前出・芸能事務所関係者)。幼い男の子の信頼を裏切る「非情な手口」と言える。

あるテレビ局関係者は、ジャニー氏特有の習慣も被害を誘発した要因の一つだと指摘する。「一般的に、企業や芸能事務所の社長には秘書や専属の運転手が付きますが、ジャニー氏は自分で車の運転をしていました。自ら、ジュニアの子をホテルや自分の自宅まで送って泊まらせることも多かったんです」(テレビ局関係者)。

もちろん、単に送迎するだけなら問題はない。ただ、これまで被害を受けた元ジュニアの証言から、ジャニー氏が送り届けた自宅で性加害に及んでいたことが明らかになっている。


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■テレビでは「NG」に…

バラエティ番組では、タレントがジャニー氏のエピソードを話すことも多かった。苦しい時にジャニー氏のひと言で救われた心温まる話からお茶目なエピソードまで幅広い。だが、一連の問題で彼の話題は「NG」になりつつあって…。

「世の中の厳しい反応を受けて、タレントがジャニー氏の話をすることはなくなりました。近年、テレビ局はコンプライアンスを重視しており、特に性加害には敏感です。どんなに功績があり、愛されていた人物だったとしても、今後テレビでジャニー氏を称賛するような形で取り上げることはないでしょう」(前出・テレビ局関係者)。

非道な行為に及んでいたことが発覚し、ファンも厳しい反応を示している


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■「旧ジャニーズ外し」が加速

性加害問題を受けて、旧ジャニーズ事務所は10月17日に社名を「スマイルアップ」に変更した。その後、同事務所に所属するタレントを起用していた企業のCM起用見送りが続き、例年5~6組出場していた『NHK紅白歌合戦』の出場者もゼロになるなど、「旧ジャニーズ外し」の流れが加速している。

ジャニー氏の生前の行いによって、タレント達の大切な仕事が奪われたと言っても過言ではない。スマイルアップのタレント達は、創業者に対して今何を思っているのだろうか──。


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■執筆者プロフィール

斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。

某週刊誌の芸能記者を経て現職に。旧ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。

チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。

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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人

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