きょうも続く揺れで「長周期地震動」観測 東日本大震災でも高層ビルが長く揺れ「不気味で恐ろしい」の声

令和6年能登半島地震でも観測された「長周期地震動」。震源から遠く離れた場所でも高層ビルが長時間揺れて大きな被害が出ることもあり、注意が必要だ。

2024/01/03 16:45


地震計

1日に発生した令和6年能登半島地震で「長周期地震動」を観測。その後もたびたび揺れを観測する状況に、X(旧・ツイッター)では「不気味で恐ろしい」といった声があがっている。



■震源から離れていても被害

地震が起きると、さまざまな周期を持つ揺れが発生するが、とくに大きな地震では、小刻みに揺れる短い周期の震動のほかに、船に乗っているときのようにゆっくりと大きく揺れる「長周期地震動」も発生する。

長周期地震動は減衰しにくく、遠くまで伝わる性質があり、さらに高層ビルなど高い建物が揺れやすい。東日本大震災の際には、震源から離れた東京23区の高層ビルが10分以上揺れて被害があったほか、震源から700キロほど離れた大阪市内でも高層ビルでエレベーター閉じ込め事故やビル内の破損がみられた。


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■最大の「階級4」を観測した地点も

最大震度7を観測した今回の令和6年能登半島地震でも長周期地震動が観測され、最大の階級である「階級4」を石川県能登、「階級3」を石川県加賀、新潟県上越、中越、下越、富山県東部、西部、長野県中部で観測した。

なお、「階級3」は立つことが困難になり、不安定なものが倒れるほどの揺れ、「階級4」は立つことができず、はわないと動くことができないほどの揺れとされ、気象庁では昨年2月より、緊急地震速報の発表基準に長周期地震動を加えている。

政府広報では、高層ビルのオフィスやマンションの高層階、高層ビルの商業施設などで地震に遭遇した場合、頭を保護して姿勢を低くし、身の安全を確保することや、慌てて出口や階段に殺到しないこと、エレベーターでは最寄りの階に停止してすぐに降りること、避難の際にエレベーターを絶対に使用しないことなどを呼びかけている。


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■「不気味で恐ろしい」の声

きょう3日になっても地震が続いており、それに伴い長周期地震動も観測。

Xでも言及する人がみられ、「初日の地震がなんで横に長かったのかって長周期地震動なのか」「少し長くて不気味な感じだった」「定期的に長周期地震動が来ているのか船酔いみたくなる」「長周期地震動マジで怖いよ…」「長周期地震動は不気味で恐ろしい」といった声があがっている。

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(文/Sirabee 編集部・しばたけろこ

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