【オリ熱イズム2024】オリックス四連覇に向け 補強新外国人マチャド&トーマスに期待すること
外国人補強選手の獲得に注目が集まっていた、オリックス・バファローズ。来季の新戦力として、アンドレス・マチャド投手、コーディ・トーマス外野手の獲得を発表した。
オリックスは来季の新戦力として、アンドレス・マチャド投手、コーディ・トーマス外野手の獲得を発表した。今季は投手ではコットン、ニックス、ワゲスパックを、野手ではシュウィンデルをそれぞれ自由契約としており、残留した野手のゴンザレス、セデーニョ以外の外国人補強選手の獲得に注目が集まっていた。
■「遥かにレベルが高い」
マチャドはメジャーリーグ、カンザスシティ・ロイヤルズ、ワシントン・ナショナルズに所属していた30歳の右腕。160キロのストレートと、切れ味の鋭いチェンジアップを武器にメジャー時代はマイナーリーグも含めて中継ぎとして起用されており、近藤大亮、黒木優太をトレードで放出し、中継ぎでも投げられたワゲスパックも帰国したことから、オリックスの補強ポイントと合致したと言えるだろう。
ベテランのクローザー平野佳寿の負担を軽減すべく、阿部翔太、宇田川優希、山崎颯一郎とともに速球派リリーバーの一角を担って欲しいところ。メジャー出身の速球派といえば2016年のコーディエ(1年で退団)を思い出すが、取材を進めると「コーディエより遥かにレベルが高い」という声を聞く。
コーディエはオープン戦を自責0という実績を作ったことから、クローザーに抜擢するも開幕から打ち崩されたことにより、リズムを掴むことなく怪我でシーズンを終えたというチームにとっても苦い過去がある。そんなトラウマを吹っ飛ばすような活躍を期待したい。
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■期待が大きいトーマス
ゴンザレス、セデーニョが残留し、広島からFAで西川龍馬という大型外野手を獲得したが、野手でも補強は緩めることなく、トーマスを獲得した。
トーマスはメジャーリーグ、オークランド・アスレチックスに所属していた29歳。昨年は3Aに74試合に出場、打率.308、本塁打17、打点79と好成績をマークしており、チームとしても一発が狙えるクリーンナップ候補として期待を寄せている。
オリックスの外野は西川だけが確約されているのが現状で、残り2枠を中川圭太、杉本裕太郎、福田周平らとともにトーマスが競争に加わることになる。
球団としてもロメロ以来、コンスタントに打てる外国人選手を獲得出来ていないだけに、山本由伸、山崎福也の先発2枚が抜けて、投手力が少し落ちることが予想される中、長年の課題であった爆発力のある打線の構築は必至なだけに、西川とともにトーマスへの期待は大きい。
球団は引き続き外国人を調査し続けており、ピッチャーはさらなる補強もあり得るだろう。チーム四連覇に向けて、育成と補強のダブルスタンダードで新しいチームを作っていく。
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■執筆者プロフィール
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。
音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。
横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレスやスターダム、RIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。
2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾のドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。
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(取材・文/Sirabee 編集部・どら増田)