【DeNA】今永昇太MLB挑戦正式決定 “投げる哲学者”は過去の5名のベイ投手を超える活躍ができるのか

横浜DeNAベイスターズの今永昇太の移籍先が、シカゴ・カブスに決定。過去にチームからMLBに挑戦した5人の先人たちと比較する。

2024/01/19 16:40


横浜DeNAベイスターズ・今永昇太

ポスティングシステムを利用してMLB挑戦を目指していたDeNAのエース・今永昇太の移籍先が、シカゴ・カブスに決定した。



■晴れて移籍が実現

メジャーへの関心は「2017年のアジアチャンピオンシップからのプレミア12、そしてWBC」と5年前から胸に抱き続け、球団とは「2019年ぐらいから話しが出たと思います」とじっくりと交渉。当時の三原一晃団代表も今永の夢を否定することなく後押しし、23年オフに機が熟したことでついにポスティングとなり、晴れてMLB移籍が実現した。

過去にMLBに挑戦したベイスターズの投手は計5名。最初に海を渡ったのは昨年まで2軍で投手コーチを務めた大家友和氏だった。ベイスターズではわずか1勝のみだったが、1999年途中にメジャー昇格を果たすと、在籍10年で日本人メジャーリーガー4位の1070イニング、同8位の51勝と堂々の成績を残した。


関連記事:MLB挑戦の今永昇太が会見で見せた“強み” 「自分に嘘をついている生き方のような気がして」【DeNA】

■過去にMLBに挑戦した先人たち

2000年にはストッパーとして、1998年の優勝に多大なる貢献を果たした“大魔神”・佐々木主浩氏。シアトル・マリナーズでもクローザーを任されると、移籍初年度で37セーブをあげ新人王獲得。計4年間で228試合登板、7勝16敗129セーブと代名詞のフォークでメジャーを席巻した。

2002年には小宮山悟氏がニューヨーク・メッツに移籍。中継ぎとして25試合登板を果たしたが、0勝3敗、防御率5.61と長年夢見ていた舞台で大活躍とはいかなかった。

2005年には86年に横浜大洋のドラフト1位で入団した友利結氏が渡米。すでに37歳になっていたが、トライアウトを経てマイナーながらボストン・レッドソックスと契約を結ぶことに成功。しかしメジャー昇格はならず、この年のみで日本に帰国した。

2006年には91年に横浜大洋のドラフト1位で入団した斎藤隆氏が挑戦した。すでに36歳となっていたが、ロサンゼルス・ドジャースのマイナーから開幕直後にメジャー昇格し、クローザーとして定着。いきなり24セーブ、翌年は39セーブの活躍を見せ、計7年間で338試合登板、21勝15敗84セーブ、防御率2.34とインパクトと数字を残した。


関連記事:“無双左腕”東克樹、「しっかりと自覚を持って責任ある行動を」 チームの中心ピッチャとしての矜恃【DeNA】

■“投げる哲学者”・今永昇太

このように先発では大家友和氏の数字が抜けており、リリーバーでは佐々木主浩氏と斎藤隆氏の活躍が目立っている。

アメリカでも「いつまで経っても野球が好きですし、努力を努力と思わずに突き進んでいけたらと思います」と“投げる哲学者”としての信念を貫き通すと宣言した今永昇太。ベイスターズは絶対エースとして君臨し、8年間で64勝をマークしている左腕なら、この3人よりもインパクトを残してくれるに違いない。


関連記事:徳光和夫、大谷翔平など日本選手のMLB移籍に複雑な心境明かす 「世界1位は…」

■執筆者プロフィール

萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。

23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。

・合わせて読みたい→徳光和夫、大谷翔平など日本選手のMLB移籍に複雑な心境明かす 「世界1位は…」

(取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘

横浜DeNAベイスターズのオキテ ~熱き星たちの「あるある」100ヵ条!【Amazonでチェック】

シカゴ・カブス佐々木主浩今永昇太
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング