ドアに挟まれた龍のイラスト、一瞬ギョッとするが… ポスター掲出の理由に思わず納得
龍が電車のドアに挟まれた東京メトロのポスター。毎年、干支にちなんだイラストにするのには理由があって…。
■ポスター掲出の背景
こうしたポスターはいつから作成しているのだろうか。東京メトロの担当者は、「2019年の猪年から、干支をモチーフとしたポスターを毎年作成しております。以前はその年に合わせるデザインではなかったため、不定期に更新していました」と話す。
19年の猪、20年の鼠、21年の丑、22年の寅…と、干支のキャラクターを描いてきた。ちなみに、ポスターは干支が切り替わる年末まで掲出されるそう。今年は、12月まで龍のイラストを見られるということだ。
キャラクターに干支を選んだ理由を尋ねると、担当者からは「飽きの来ないデザインを考える中で、『毎年変わる干支にすれば、年が変わるたびにデザインも変わり、お客様の目を惹きつけられるのでは』と思い、企画しました」という回答が。
たしかに、干支をモチーフにしていることに気付いたら、来年はどうなるのかと注目するかもしれない。
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■ポスターにかける思い
東京メトロに限らず、マナー啓発や各種情報に関するポスターは、様々な企業、団体が掲出している。その際、多くの人の目に止まるデザインにすることも大切だろう。
インパクトに加えて、もう一つ重要なことがあるという。
担当者は、「公共交通機関として多くのお客様にご利用いただいていることを重く受け止め、世の中の価値観やニーズも変化していく中、ポスター内の表現方法については、不快感や嫌悪感などを与えないよう努めております」「駆け込み乗車防止ポスターについては、駆け込み乗車をすることでお客様自身も危ない思いをしてしまう可能性があることを、このポスターを見て感じてもらえるようなデザインにしております」と説明する。
言うまでもなく、駆け込み乗車は扉に挟まれて怪我をするリスクが高くなるだけでなく、所定の発車・到着時刻に遅れる原因にもなる。公共交通機関を利用する際は、時間に余裕を持った行動を心がけたい。
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■執筆者プロフィール
斎藤聡人:1991年生まれ。『Sirabee』編集部記者。
某週刊誌の芸能記者を経て現職に。ジャニーズネタなど、芸能ニュースを中心に様々なジャンルを取材する。
チェーン店からローカル店まで様々な飲食店をめぐり、グルメ記事も手がける。仕事も兼ねた毎日のドラマ鑑賞が日課。
今期の推しは、『正直不動産2』(NHK)、『院内警察』(フジテレビ系)。
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(取材・文/Sirabee 編集部・斎藤聡人)