NPBに高木豊氏が人的補償撤廃とドラフトの完全ウェーバー制導入を提言
高木豊氏が人的補償撤廃とドラフト会議の完全ウェーバー制を提言。現在のドラフト会議は「戦力の均等化に繋がっていない」とも指摘。
■人的補償に変わりドラフト指名権の譲渡を
ドラフトの方式に高木氏は「そういうんじゃなくて、完全ウェーバーでやっていけば、均等化は計れる。それはもうスカウトの能力とか、見聞きができるかどうか。そういう問題じゃない?」と指摘。
そのうえで「それが1番言いわけがきかないでしょ、1番良いと思う」と話し、FA選手の人的補償に代わる指名権の譲渡制について具体的な策を提言する。
そして「FAした選手は実力もあって、結果も出てるわけでしょ。そういう選手がとれてるわけだから。それはもうルーキーに頼らなくても行けるぐらいの能力はあるでしょ」と話した。
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■現行のドラフトは「戦力の均等化になっていない」
さらに高木氏は「球団としては抽選のほうがありがたいかもわからない。でも、優勝していないチームはできるだけ戦力をとって戦おうとするわけじゃない?」と指摘。
続けて「FAの人的補償で均等化と言いながら、ドラフトはまたちょっと違う。戦力の均等化なんか、まったく計れていない」と持論を展開する。
そして「くじ運の悪いところはいつまでたっても選手がとれないとかさ。そうじゃなくて最下位のチームから俺はやったほうがいいと思うけどね。 もうね、すべてを見直すような時期なんじゃないかという気がするよ」と語っていた。
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■ファンの声は…
年始のプロ野球界を騒がせている福岡ソフトバンクホークスと埼玉西武ライオンズによる人的補償騒動。
人的補償撤廃の声も出ているが、ファンからは制度改革よりソフトバンクへの詳細説明を求める声が多く上がっている状況だ。