制度拡充で注目の「新NISA」 開始1ヶ月で30代ではすでに3割がスタートか
今年1月から大幅に制度が拡充して注目の新NISA。どれくらいの人が始めているのだろうか。
2014年に導入された一般NISA(旧NISA)は、年間120万円までの投資による収益が最大5年間非課税になる制度。
貯蓄神話が強固な日本において、「貯蓄から投資へ」の動きを促すとともに老後の資金などを自身で準備することも期待されている。
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■旧NISAは10年で3割ほど
ただ、非課税期間が限られるといったデメリットからそれほど普及は進まず、Sirabee編集部が昨年7月に実施した調査では、制度開始から9年が経過していたにも関わらず旧NISAを運用していた人は3割程度。
6割は口座開設すらしていない状態だった。こうした課題もあって、今年1月に始まった新NISAでは劇的に制度が拡充。
「成長投資枠」「積立投資枠」を合わせて年間360万円まで、最大1,800万円を非課税で無期限に運用することができる。新NISAは、どれくらいの人が始めているのだろうか。
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■2割が「すでに始めた」
Sirabee編集部が、1月9〜11日にかけて全国10〜60代男女1,000名を対象に「新NISA」について調査したところ、開始1週間ほどにも関わらず「すでに始めている」と答えた人が20.3%。
「前向きに検討中」が19.6%で、およそ4割が積極的に運用もしくは検討していることがわかった。旧NISAの土台があってのことかもしれないが、かなりの好スタートと言えるだろう。
「情報収集中」と答えた人も14.8%おり、「とくに興味なし」という人は5割を下回っている。
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■30代は敏感
今回の調査結果を世代別で見てみると、すでに始めている人が最も多かったのは30代で28.1%。40代が続いており、働き盛り・子育て世代の中心は、将来も見越して新NISAに期待している人が多いようだ。
新NISAによる非課税のメリットは、投資期間が長いほど多く得られる可能性が高い。今回の調査でも比較的若い世代が注目しているのは、そうした仕組みが伝わっているためだろう。
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■執筆者プロフィール
タカハシマコト:ニュースサイトSirabee編集主幹/クリエイティブディレクター
1975年東京生まれ。1997年一橋大学社会学部を卒業。2014年NEWSYを設立し、代表取締役に就任。東京コピーライターズクラブ(TCC)会員。カンヌライオンズシルバー、TCC審査委員長賞、ACCシルバーなどの広告賞を受賞。
著書に、『ツッコミュニケーション』(アスキー新書)『その日本語、お粗末ですよ』(宝島社)
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(文/Sirabee 編集部・タカハシマコト)
対象:全国10代~60代男女1,000名(有効回答数)