【DeNA】歌にモノマネのあとに真剣な眼差し… “ハマの一番星”・度会隆輝が持ち合わせるON−OFFスイッチ

横浜DeNAベイスターズに入団したドラフト1位ルーキーの度会隆輝。春季キャンプでも、その底抜けの明るさは衰えることを知らない。

2024/02/08 12:00


度会隆輝

3球団競合の末、相思相愛の横浜DeNAベイスターズに入団したドラフト1位ルーキーの度会隆輝。指名から入団、新人合同自主トレを経て春季キャンプに駒を進めるも、その底抜けの明るさは衰えることを知らない。



■眩しい笑顔が炸裂

室内練習場とメイン球場の移動の際、マスコミ陣に囲まれると「おやおや〜」と“ぶらり途中下車の旅”のナレーションを初め、砂浜でのトレーニングでは「ほんとにすごく綺麗で。なんか耳元で平井大が流れてきました」と自転車に乗りながら熱唱。

自分のユニフォームをかざしたファンには「ありがとうございます」と手を振り、声援には「フォー!」でお返事。絆創膏を貼った記者に対しては「大丈夫ですか?」と声掛けする優しい一面もありながら、「高そうですね」と突っ込まれたブランド品のキャップには「もう今月はもやしの生活です」と一瞬のうちにウィットに富んだ切り返しをみせ笑いを誘ってみせた。

それには「性格もありますけど」と笑いつつ「取材していただけるってことはありがたいことですし、皆さんに期待してもらえてるってことも当たり前のことじゃない。自分は元気出してハキハキと答えるのが常識だと思ってます」との思想からの言動だと明かしたが、ハードな練習後の対応には感心させられる。


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■野球は真面目そのもの

しかし本業の取材となると表情はキリッと引き締まる。フリーバッティングでは「ボールの下を捉えて、バックスピンかけて伸びる打球を意識して飛ばすことを意識してやっています」と告白。

高めの対応にも「高めを打つのがとても上手い吉田正尚選手のバッティングを見て、意識して勉強させてもらっています。下っ面を叩くイメージはそのまんまですけど、低めを打つときのイメージとはまた違います。バットを被せながら、ボールの下に捉えるっていうイメージはそのままです」としっかりとした理論を展開する。

キャンプから解禁となる首脳陣のコーチングには「監督コーチの方々はじめ、プロ野球をものすごく知ってる方が多い中で自分は何もわかってないので、ほんとに色々なアドバイスでどんどん新しいものが見つかってくるので、新鮮な気持ちで毎日練習に取り組めてます」と記者の目を見て話す姿は優等生そのものだった。

明るさと真剣さを持ち合わせ、しかもONとOFFの切り替えも見事。誰にも愛される秘訣の一端は、ここにもある。


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■執筆者プロフィール

萩原孝弘:1971年生まれ。生まれも育ちも横浜の生粋のハマっ子で、大洋が横浜に移転して以来、一貫してホエールズ〜ベイスターズファン。

23年のオフィシャルイヤーブックもライターとして参加した。あくまでもファン目線で、独自のインタビューコラムや記事を各媒体で執筆中。

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(写真・取材・文/Sirabee 編集部・萩原孝弘

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